シェフの愛用食材:釜たけうどん店主・木田武史氏 福島鰹「FUつけ・丼用かえし」
今、大阪では、“大阪讃岐うどん”と呼ばれる、讃岐うどん店に人気が集まっている。その草分け的な存在が、「釜たけうどん」だ。店主の木田武史さんは、うどんの上に天ぷらをトッピングするぶっかけメニューを展開。ぶっかけのネーミングとともに、他店でも取り入れる店が増加している。
同店では、看板メニューの「ちく玉天ぶっかけ」をはじめ、全7種類のぶっかけメニューを提供。本品は、そのうどんにかけるだしに使用している。「香川ではだしが薄めだが、ぶっかけのだしは、大阪になじみのある濃いめのだしが天ぷらにも合います。これは、濃口醤油がベースですし、化学調味料が無添加という点が、一番のポイント」
同店では、白だし1対かえし3ほどの割合で調整。白だしは自家製で、羅臼昆布やいりこなど6種類からとっている。「このかえし自体は、自分のイメージよりも若干甘め。しかし、甘辛の具合は、白だしの影響を受けるものです。自家製の白だしと合わせると、店の味にマッチしていた」
品質と味の安定感を重視し、開店当初から使い続けている品である。
◆「FUつけ・丼用かえし」
販売:福島鰹(株)(京都市中京区堺町通御池上ル http://www.fukusima-k.co.jp)
だしで割って使う「かえし」は、そばやうどんなどの汁の味を左右するポイント。本品の原材料は、醤油、砂糖、みりん、食塩で、ベースとなる醤油は厳選した素材で作られている。製造は、西日本の醤油どころとして有名なたつの市で醸造する、創業270年の日本丸天醤油(株)。
規格=10リットル
▽問い合わせ 電話075・211・2940(代)
◆釜たけうどん・店主 木田武史氏
きだ・たけし 1956年兵庫県生まれ。讃岐うどんの食べ歩き、情報サイトでのうどん店紹介に飽き足らず、「自分の食べたいうどん」を目指し、2003年に脱サラして開業。店を人気店に成長させるとともに、今までに20人以上の研修希望者を受け入れるなど、大阪讃岐うどんをけん引する存在である。
◆釜たけうどん
所在地=大阪府大阪市中央区難波千日前4-20、電話06・6645・1330/営業時間=午前11時~午後4時(麺が売り切れ次第閉店)、月休