業務用加工食品ヒット賞 中華部門:味の素冷凍食品「角切豚肉の唐揚げ」
○角切豚肉の香味うめだれサラダ
手間なしボリューム十分
■作り方
(1)「角切豚肉の唐揚げ」は約175度Cの油で約3分揚げる。
(2)水菜は長さ4cmに切る。
(3)(1)を「かけだれ工房 香味うめだれ」であえる。
(4)皿に水菜を盛って(3)をのせ、白ごまを振る。
○油淋豚
手軽に本格派メニューが
■作り方
(1)長ネギはみじん切りにしてサラダ油で炒め、醤油、砂糖、酢、酒、タカノツメを加えてサッと煮立てる。
(2)「角切豚肉の唐揚げ」は約175度Cの油で約3分揚げる。
(3)千切りにしたレタスを皿に盛り、(2)をのせて(1)をかける。
○角切豚肉の酢豚
豚肉の下ごしらえが不要
■作り方
(1)玉ネギ、ピーマン、パプリカ、タケノコの水煮は2cm角に切って素揚げする。
(2)「角切豚肉の唐揚げ」は約175度Cの油で約3分揚げる。
(3)鍋に酢、砂糖、ケチャップ、酒、醤油を入れて煮立てて、水溶き片栗粉でとろみを付け、(1)と(2)を加えてサッとあえる。
○角切豚肉の夏野菜カレー
温めたルーにのせるだけ
■作り方
(1)「角切豚肉の唐揚げ」は約175度Cの油で約3分揚げる。
(2)ニンジン、皮付き新ジャガ芋、ペコロスを下ゆでする。
(3)ナス、ピーマン、カボチャを切る。
(4)サラダ油を熱し、(2)と(3)を炒める。
(5)温めたカレールーを容器に入れ、その上に(1)と(4)をのせる。
◆豚加工品に+αの価値
味の素冷凍食品の「角切豚肉の唐揚げ」は、揚げ工程を経た調理品であること、さまざまなメニューにアレンジが可能であることが特徴の他社にないユニーク商品だ。だがそれだけでなく、原料豚に与える飼料から飼育、カット処理、製品加工までを一元管理できるインテグレーション体制こそがこの商品の付加価値と評価を決定づけている。同社が08年から取り組んできた「新・安心品質」を具現化した商品の1つであり、10年春から打ち出した新・安心品質「+α」の価値を提案できる代表作といえる。
同社が注力する業務用7大カテゴリーのうち、最も新しい領域が“タイ豚肉加工品”だ。毎年2けた成長を遂げている成長株でもある。事業主体は05年に設立した現地合併会社、味の素ベタグロ・スペシャリティーフーズ(ABS)。05年の設立後すぐ、豚カツ、串カツ、焼き豚、角煮などの生産を開始。08年には大型投資して4ラインから6ラインに増設。うち1ラインをフライラインとし、家庭用フライ製品のほか、「角切豚肉の唐揚げ」など業務用3アイテムを生産している。
インテグレーション体制はABSと資本関係をもつパートナー企業、食肉大手ベタグロ社との強力な連携により確立した。原料豚はすべてベタグロ社のもつ指定農場で飼育される。そのすべてがSPF技術(Specific Pathogen Free※特定病原菌を不在にする飼育手法)で飼育した豚だ。品種は三元交配により各種の優良な特性を併せ持たせた三元豚を使う。程よくサシが入った肉質が特徴。カット処理はABSに隣接するベタグロ社の工場が担い、そのままチルド状態で搬入される。よってワンフローズンによる最終製品の出荷が可能になった。
「角切豚肉の唐揚げ」はチキンで培ったフライ技術を豚に応用することで、従来の豚肉加工品の枠を超えた提案型商品となった。見栄えも重視し、衣がからみやすい自然な形状とするため最終カットは手作業で行う。開発当初の見込み通り、ユーザーの約6割をホテル・レストラン筋が占めており、アッパー外食の使用に耐えうる品質であることが分かる。リーズナブルな価格が後押しして、産業給食やスーパー惣菜にも利用が拡大している。売上げはジワジワと伸び続けており、トライアル後のリピートオーダー率が高いのが特徴だ。
プロ品質と新提案を+αの価値として、営業面では一手間を加えたメニュー提案に注力している。半調理・半素材型の商品としてとらえ、ユーザーのオリジナルメニューづくりを支援する。酢豚などの中華メニューを中心に、ユーザーや状況に応じて和・洋風も含めた約20レシピを準備している。
▽規格・荷姿=1kg袋×6×2合
▽調理方法=揚げ(約3分、油温175度C)