高齢者向け弁当宅配特集:武蔵野フーズ、健康な中高年対象「むさしの膳」発売

2011.01.03 382号 08面

 武蔵野フーズは関東地域を中心に治療食・健康管理食を365日、日替わりメニューで約9000食を配送している。うちチルド温度帯は首都圏を中心に約8000食、冷凍は全国で約1000食だ。

 昨年7月には満を持して健康な中高年向けの健康宅配食「むさしの膳」を新発売した。チルド弁当で、一般の健康な人を対象に栄養バランスの取れた多彩な日替わり献立を配達、価格は配達料・税込み1食550円で5日分2750円。東京、神奈川、埼玉、千葉の自社配達エリアに配達する。1食650kcal、塩分2.8g、1食で1日に必要な野菜3分の1の摂取が可能で、ご飯、主菜、冷菜、味噌汁、スイーツのフルコースからなる。

 配送拠点だが、チルド帯は12ヵ所あり冷凍は佐川急便、ヤマトの宅急便を使う。

 同社は栄養調整による健康管理食として、糖尿病食「すこやか膳」(1日2~3食)、「同弁当」(1食)、腎臓病食「やすらぎ膳」(1日2~3食)、「同弁当」(1食)などを発売、宅配事業の売上げは約23億円という実績がある。

 今後の課題について、健康宅配事業部営業課第二エリア長課長代理米山将生氏は「宅配弁当市場は競合企業が増えてきた。在宅や独居の高齢者が増えている中で、“むさしの膳”は治療食よりも健康な中高年が多いことから、バランスのよい食事で病気の予防はしておきたいがおいしい弁当を食べたいという方を想定して開発した。あえて高齢者とうたわず、中高年とうたっている」として、元気なシニア層を取り込む。

 チルド弁当のおかずの冷却は真空冷却が多いが、同社では差圧冷却を採用し、おかずにシズル感が残って経時変化に強い。

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