業務用加工食品ヒット賞 和食部門:ケイエス冷凍食品「彩り豆腐真丈(かぼちゃ、紅しょうが)」
◇豆腐真丈と木の葉かぼちゃの白だし煮
■作り方/(1)凍ったままの「彩り豆腐真丈(かぼちゃ)」を、温めた白だしで煮込む。(2)木の葉型に抜いたカボチャを加える。(3)火が通ったら皿に盛り付け、カイワレ大根を添える。
◇創作料理風真丈揚げ
■作り方/(1)「彩り豆腐真丈」のかぼちゃと紅しょうがをそれぞれ、160度Cに熱した油で約2分30秒揚げる。(2)シシトウを素揚げする。(3)皿に盛り付け、アサツキを散らし、塩を添える。
◇豆腐真丈の銀あんかけ
■作り方/(1)「彩り豆腐真丈」のかぼちゃと紅しょうが、花形ニンジンを白だしで煮込む。(2)白だしを水溶き片栗粉でとろみを付け、銀あんを作る。(3)椀に盛り付け、銀あんを注ぐ。(4)アサツキ、おろしショウガを上にのせる。
◇紅しょうが香る豆腐真丈の煮物
■作り方/(1)凍ったままの「彩り豆腐真丈(紅しょうが)」を、温めた白だしで煮込む。(2)火が通ったら皿に盛り付け、青ジソと紅ショウガを添える。
◇彩り鮮やかふんわり感
ケイエス冷凍食品が今春に発売した「彩り豆腐真丈(かぼちゃ・紅しょうが)」は、豆腐と魚肉すり身の生地に、色彩鮮やかなカボチャか、紅ショウガを加えて仕上げたしっとり軟らかなひと口サイズの和惣菜。03年にふわふわと口溶けのよい豆腐を使った揚げ物シリーズを業界に先駆けて発売した同社が、色目と汎用性にこだわり開発した新豆腐惣菜は、日本食のしみじみしたうま味を手軽に取り込める一品だ。
カボチャの鮮やかな黄色に、皮の深い緑をアクセントにした食欲そそるコントラストの「彩り豆腐真丈(かぼちゃ)」と、淡いピンクが食卓を華やかにする「彩り豆腐真丈(紅しょうが)」は、03年に同社が発売して、量販店のデリカで人気を博した「豆腐のふわふわ揚げシリーズ」の進化版。冷凍食品で豆腐の軟らかさを調理後に再現させるのは難しかった約10年前に豆腐の揚げ物シリーズを発売した同社が、今回は「色目」と「煮炊き」に着目した。17アイテムを展開してきた豆腐加工冷凍惣菜は、調理時に揚げ工程が入るため、中具以外で味に変化がつけにくく、キツネ色一辺倒になりがちだった。だが、「彩り豆腐真丈」ではカボチャと紅ショウガの色合いを上品に再現することで「色目」、魚肉すり身の配分を増やすことで滑らかで軟らかな食感と「煮込み」調理に適応させた。
豆腐とすり身に、玉ネギと特徴となるカボチャか紅ショウガを加えた「彩り豆腐真丈」は、揚げ、蒸し、煮込みと幅広い調理で提供できる。煮込み調理では、煮崩れなく、煮炊き後も色が鮮明に残ると和風弁当、量販店デリカ、老健・メディカルなどで採用が相次いでいるが、特に老健・メディカル業態からは発売からわずか3ヵ月余りで指名買いされるようになってきた。
同社の業務用製品はミートボール類、豆腐シリーズ、調理済み和風惣菜が3本柱だ。業界シェアトップのミートボール類のイメージが強い同社だが、創業以来のロングセラーに和惣菜の定番「若鳥八幡巻」があるように和風惣菜の味付けにも定評がある。和食要素を色濃く出した「彩り豆腐真丈」を発売したことで、給食・デリカ市場で支持を集めていた豆腐シリーズは今後、和食を中心とした外食業界にも広がりそうだ。
◆規格・荷姿=750g×6×2