料理人の愛用食材:「福島 もう利」毛利良介店主 「FALKSALT/CITRON」

2013.12.02 417号 09面
「FALKSALT/CITRON」  爽やかなレモンの香りのフレークソルト

「FALKSALT/CITRON」  爽やかなレモンの香りのフレークソルト

 大阪で飲食店の出店が相次ぐ激戦区、福島。街の喧騒から少し外れた、隠れ家的立地にある「福島 もう利」は、店主の毛利良介氏の感性が光る和食店。昼夜ともに、コース料理のみの提供で、和食のイメージを越えた素材の扱いとあしらいで、“モダン懐石”と称されることも多い。

 「素材の選択には、和食店だからというこだわりはない。自分がうまいと思うものが基本となる」。料理のベースは日本料理であり、だしは昆布とカツオのみ。しかし、食材には、チーズやフォアグラ、オリーブオイルなども取り入れて、独自の料理へと昇華している。

 同店のメニューには、濃いめの豆乳を蒸して作る自家製豆腐があるが、この豆腐に合う調味料として探したのが、塩。20種類以上の商品から選択したのが、キプロス産の海塩にレモンフレーバーを加えた、「FALKSALT/CITRON」である。

 原形は、5mmほどもある大粒の結晶で、同店ではすり鉢で砕いて顆粒状に。豆腐の上に振りかけることで酸味と塩気が加わり、さらにオリーブオイルをかけることで、チーズのような風味が楽しめる。豆腐を塩で食べる、新しいおいしさを提案する一品となっている。

 材料費50%という数字からも、素材への熱意が伺える同店。「まだまだ勉強中。もっとレベルアップを目指したい」と、今後も食材の探求に取り組みたい考えである。

 ●食材紹介:「FALKSALT/CITRON」

 原産国=キプロス 輸入者=アルテ・ヴィータ(東京都世田谷区)

 地中海の海水で作られたフレークソルトに、爽やかな香りのレモンをミックスした、香り高いソルト。大粒の美しい結晶と滑らかな舌触り、まろやかな風味で、料理に深い味わいをかもし出す。常温保存。(※同社ホームページより)

 規格=125g

 ●プロフィール

 「福島 もう利」店主 毛利良介

 もうり・りょうすけ 1976年京都府生まれ。高校卒業後、洋食店で4年、和食店で13年修業。2011年11月、「福島 もう利」開店。

 ●店舗情報

 「福島 もう利」 所在地=大阪府大阪市福島区福島6-17-7 オアシス梅田1階

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