焼肉特集2017 動く焼肉特集:動く焼肉の元祖はここ 「一升びん 宮町店」

2017.01.02 455号 05面
皿を取るときは、まずボタンを押す。するとカバーが上がり、そこから取り出すという仕組みだ

皿を取るときは、まずボタンを押す。するとカバーが上がり、そこから取り出すという仕組みだ

 ●インバウンド需要急増中 松阪牛希少部位の限定メニューも

 元祖「回転焼肉」と言われているのが「一升びん宮町店」だ。「一升びん」は創業50年を超える松阪牛焼肉・ホルモンの老舗。「一升びん」グループとして12店舗(三重県11店舗、愛知県1店舗)を展開している。

 宮町店がオープンした2000年は、回転すしの全盛期。「今までにない面白い店にしたかった。そこで回転すしを参考にした」と宮町店を運営するアイ・エス・ビーの淺井和夫社長は「回転焼肉」開発の経緯を語る。

 「回転焼肉」の面白さはすぐにマスコミに取り上げられ、好調なスタートを切り、「回転焼肉」は同店の名物となる。その頃、「一升びん」は大人の店舗からファミリーの店舗への過渡期であり、子どもが喜ぶ「回転焼肉」は、「一升びん」のブランドイメージ転換にも大きく貢献した。

 また、松阪牛一頭買いを始めた時期でもあり、「力こぶ」「コブクロ」「コリコリ(静脈)」などの希少部位を回転焼肉限定で提供するなど焼肉通の大人のファンも同時に満足させ、幅広い世代に受け入れられた。

 松阪市は伊勢志摩の玄関口であり、和牛のトップブランド・松阪牛がお値打ちに食べられることから外国人観光客が増加している。「回転焼肉」「一般焼肉」と席が選べるが、外国人観光客はほぼ100%、「回転焼肉」を選択するという。

 ●店舗概要

 「一升びん 宮町店」 三重県松阪市宮町144-5/開店日=2000年7月13日/坪数・席数=90坪・200席(38卓)/平均客単価=3,000円/集客=平日200人、土・日・祝500人

 ●愛用食材

 大象ジャパン「スンチャンコチュジャン」

 隠し味に欠かせない一品

 本場韓国ナンバーワンシェアの大象(デサン)ジャパンの「スンチャンコチュジャン」。コチュジャンの名産地「スンチャン(淳昌)」の名を冠した代表ブランドだ。辛味の中に甘味と深いコクがある。「一升びん」は焼肉のたれは秘伝の味噌だれだが、スープやドレッシングの隠し味には欠かせない一品だ。

 規格=500g、1kg、3kg

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