アサヒビール、茨城マイクロブルワリー新設 業務用クラフトビール事業を拡大
アサヒビールは、業務用向けのクラフトビール事業を拡大する。10億円を投資して、茨城工場内に「茨城マイクロブルワリー」を9月に新設。クラフトビールの製造量を現在の5倍に増やす。同月12日から東京23区内を対象に販売を開始する。17年末に100店、18年末には300店への導入を目指す。
製造を担う東京隅田川ブルーイング社長でもある安保昌俊アサヒビール生産本部長は「アサヒは東京第1号の地ビールとして、これまで150種に及ぶクラフトビールのレシピを開発してきた。このノウハウを生かし、個性的な高品質の商品を安定的に供給していく」と意気込みを語る。当面は「ケルシュスタイル」「香るヴァイツェン」「ビタースタウト」の基幹3種(すべて無ろ過)を展開する。
併せて東京本社隣を「隅田川パブブルワリー」として改装し、21日にオープン。パブブルワリーと同時に研究開発の拠点という位置付けで、毎月1種類のペースで新たなクラフトビールを開発。商品化に向けて、アサヒグループ傘下の直営店で提供していく考えだ。
松岡智仁醸造責任者によると、「ケルシュ」は華やかな香りと清涼感のある後味。バーニャカウダやオイルサーディンによく合う。「ヴァイツェン」は果実のような香りでやわらかな口当たり。スモークチキンや蒸したムール貝と相性が良い。「ビタースタウト」は深いコクと上質な苦みが特徴。ピザや牛肉の煮込みが合う。
パブブルワリー内にはバルもあり、これらの料理を味わうことができる。