数字で読み解くフードサービストレンド:出前の需要・売上げピークは1月、3月、8月、12月
ウーバーイーツの上陸以来、軽減税率の適用に向け、出前サービスを導入・注力し始めた企業・店舗が多く、サービス開始して間もない企業や店舗が多いと思います。今回は、エヌピーディー・ジャパンが提供する外食・中食市場情報サービス『CREST』より、出前のピークが何月なのかを紹介します。
外食業態の市場規模は、直近1年(2018年9月~19年8月計)で、13.3兆円でした。そのうち、イートイン、テイクアウト、出前の比率は、イートインが84%、テイクアウトが13%、出前が3%を占めています。同時期の成長率は、出前が11.4%増と大きく成長しています。
月別の出前比率を見てみると、16年~19年(8月まで)の各月平均で、客数のピークは1月が最も高く3.6%、3月が3.5%、8月と12月が3.4%でした。また、売上げのピークは、客単価の高い8月が高くなり3.6%、1月、3月が3.5%、12月が3.4%で高くなりました。
客単価は9月平均が最も高く、1120円となっています。需要が下がるのが11月です。6月、10月は需要はあるのですが、客単価が低くなっています。
市場において、ピークの月や平均の比率、客単価の変化を知ることは、今後の運営計画や戦略策定に重要な意味を持つでしょう。人員の配置や売上げ目標設定、ベンチマークにこのようなデータを使うことが効果的、かつ具体化に有効となります。
(エヌピーディー・ジャパン 東さやか)