第24回外食産業貢献賞:東洋ライス「BG無洗米」

2020.09.07 499号 04面

BG無洗米普及によるSDGs取り組みを国連で発表する雑賀慶二社長

BG無洗米普及によるSDGs取り組みを国連で発表する雑賀慶二社長

 【加工食品・食品素材部門】

 東洋ライス「BG無洗米」

 ●SDGsの17項目中9目標に寄与

 ■製品紹介

 ○グリストラップ清掃作業軽減

 製法のポイントは、ぬかの粘着性を利用し、ぬかを除去する点にある。開発した同社は、製造時のエネルギー使用量が少ない点や、コメのとぎ汁による水質汚染の防止、副産物の肌ぬか由来の「米の精」による循環型農業の実現など、「地球環境に優しいコメ」の観点でも普及活動を続けている。

 こうした活動が社会的にも評価され、「環境大臣賞」を受賞。さらに2018年の「エコファースト企業」認定を機に、米穀業界や流通企業を巻き込み「BG無洗米コンソーシアム」を結成し、国連が掲げる「SDGsの持続可能な17項目の開発目標」のうち9目標に寄与できるコメとしての認知向上に努める。そこで雑賀慶二社長は昨年、ジュネーブの国連本部で、「日本米の持続可能なアプローチ」をテーマに、こうした活動を発表した。

 ■貢献内容

 とがずに炊ける簡便性で、拡大を続ける無洗米だが、7割の圧倒的シェアを占めるのがBG無洗米だ。良食味に加え、とぎ汁の排水処理設備を不要とする一方、洗米に必要な水(コメの10~20倍)や、上下水道代・人件費削減効果に加え、特に外食ユーザーの泣きどころであるグリストラップ清掃作業の大幅軽減を可能にするなど、業務用でのメリットは大きい。

 ■会社概要

 精米関連機器大手の東洋ライスは、その技術力を生かし、独自開発した高付加価値米を扱うコメ事業も展開。中でもBG無洗米で健康価値を高めた「金芽米」や「金芽ロウカット玄米」が近年、順調に拡大し、健康米としてもポテンシャルが高い。

 本社/東京都中央区銀座5-10-13 東洋ライスビル

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