第27回業務用加工食品ヒット大賞:キユーピー「サラダドレッシング」シリーズ

2023.09.04 535号 02面
「サラダドレッシング」シリーズ ドレッシングの魅力で日本のサラダ文化が豊かに進化

「サラダドレッシング」シリーズ ドレッシングの魅力で日本のサラダ文化が豊かに進化

外食におけるサラダの付加価値アップに多大な貢献

外食におけるサラダの付加価値アップに多大な貢献

 ●付け合わせから主役へ サラダ文化創出に貢献

 キユーピーは、ドレッシングやマヨネーズ、サラダや卵関連品をはじめとする多彩なフードサービス(業務用)向け加工食品を数多く展開。国内屈指のグループ協働体制により、外食市場においても幅広い業態で店舗や調理現場、メニュー展開の活性化を下支えしている。中でもドレッシング分野は、シーザーサラダドレッシングや焙煎胡麻ドレッシング、コブサラダドレッシング、近年ではペイザンヌサラダドレッシングなど極めて数多くの製品を先駆けて商品化。それらを活用した新・サラダ文化の創出に長く大きく貢献し、「サラダファースト」を掲げる唯一無二の企業として外食分野におけるサラダメニューの充実化と定番化を果たしている。

 かつて外食サラダはメイン料理の付け合わせとしての役割が強く、基幹としてのメニュー化や高単価を打ち出すためのインパクトが不十分であった。こうした中、同社では特徴のある乳化タイプ、本格的なセパレートタイプ、固形感を演出する具沢山タイプなど、存在感あるドレッシングをこれまで多数開発。外食分野におけるサラダの付加価値アップと利益向上を実現させ、メニュー開発の名脇役として大きく貢献したと同時に、野菜はもちろん、卵や畜肉・水産物などの国産食材の消費拡大や1次産業生産者の支援にも多大な功績を果たしている。

 さらに、トッピング材料などサラダ関連製品も多数ラインアップ。それらのクロス提案などにより、具沢山サラダやパワーサラダといった主菜サラダの市場を創造した。付け合わせであったサラダを主役メニューにまで昇華させる見事な素材開発・用途提案・マーケティング分析は、世界的に見ても極めてレベルが高く、同社の目指す「サラダとタマゴのリーディングカンパニー」を象徴しているといえるだろう。

 特にドレッシングにおける製品開発では業務用で先行させ、外食市場などで実績を残した後、市販用で展開するという独自のスタイルも展開。これらの取り組みはコロナ下から平常化へ向かう2023年現在、新たな価値訴求が求められる外食分野に強く貢献するものと位置付けられる。創造と実用を両立したメニュー提案も業界随一であり、満場一致で初代・業務用ヒット大賞に選出された。

 連結売上高は約4303億円、うち業務用加工食品は1600億円弱となっている(22年11月期)。

 名実ともに大賞にふさわしい活躍を続け、今後も外食産業をはじめとするフードサービス分野の発展をグループ力と飽くなきサラダと卵への情熱で、支援する。

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