試験合格のスタッフしか握れない　「浅草宿六」職人おにぎりシリーズ　260円～780円（税抜き）／各種　職人おにぎりシリーズは260～780円。福島県産の食品、食材を使ったおにぎりは、“いわき湯本＝フラのまち”にちなんで「フラむす」と命名　POINT：高級の新領域を開拓

中身にもこだわり、地元の食品を積極的に活用。定番の具材だけでなく、「常磐もの目光のつくね」「常磐ものひらめの自家製味噌和え」「福島豚といわき産ピーマンの味噌炒め」や、地元イタリア料理店監修のイタリアン具材など、ちょっと珍しいものも並んでいる

販売予定表を常にチェックしているファンも多い

具っとくるおにぎり　各350円（税抜き）（前列左から）目玉焼きハンバーグ／310g、鮭いくら／230g、（中列左から）ハムエッグ／247g、ぎょうざちゃーはん／234g、海老天／204g、（後列左から）明太玉子／216g、チキンステーキ／284g、カキ飯／188g

名料亭の調理技術を受け継ぐ　「割烹一平」監修シリーズ　店内しめさば寿司 1,380円（税抜き）／約318g　鯖は店内で酢締めし、おぼろ昆布で巻いた本格棒寿司。スーパーの店内調理で、この品質、この価格は、漁師町・マルトならではの奇跡だ

名料亭の調理技術を受け継ぐ　「割烹一平」監修シリーズ　赤魚のふっくら蒸し煮　1,200円（税抜き）／約654g　※不定期販売　大鍋で煮る前、味を染みやすくするため、下処理・アク抜き・蒸しなど、惜しみなく手間をかける。買いたくても、すぐに売り切れてしまう、まさに早い者勝ちの逸品

「12種類のフルーツタルト［5号］」　1,690円（税抜き）／約753g　POINT＝スーパー青果ならではのフルーツ系スイーツ

原価率も菓子作りの常識も「私、青果部ですから」で超越し、何と12種類の果物を使用。これほど美しいタルトが売場にいつも並んでいたら、買い物客の脳裏に強烈に刷り込まれるだろう。そして、ちょっとしたご褒美が欲しい日などに「そうだ、あれを買おう」と頭に浮かぶのだ

出入り業者がうなるいぶし銀　コク旨ナポリタン　［大］399円（税抜き）／約280g　［中］299円（税抜き）／約200g　［小］199円（税抜き）／約130g　POINT：ダブル玉ネギが風味の決め手

惣菜センターで毎朝、大量の玉ネギみじん切りを手作業で炒める

トマトピューレ、ケチャップ、鶏がら粉末、ニンニクなどを配合してトマトソースに仕上げる

　マルトの地元に対する愛はひたすらに熱い。地元食材を積極的に使用するのはもちろん、「地域に根付く味を広めたい」「県の未来を支える若い世代を増やしたい」との思いで、名シリーズを立ち上げている。地元愛を原動力に「惣菜商品を料理に高める」ことを目指して作られたおいしさが、この地域の食卓をいっそう豊かにしている。

　●試験合格のスタッフしか握れない

　「浅草宿六」職人おにぎりシリーズ　260円～780円（税抜き）／各種

　POINT＝高級の新領域を開拓

　おにぎり専門店として初のミシュラン掲載店「おにぎり浅草宿六」の3代目亭主・三浦洋介氏から直接指導を受け、選抜試験に合格した職人のみが握れる究極おにぎりシリーズ。その試験は厳しく、認定者は全店で25人程度。従来のおにぎりは各種80円前後だったが、本シリーズは300円前後。

　販売以来、実施店舗の日販は約100個。それで従来のおにぎり販売数も変わらない。商品力で新領域を切り開いた。

　◆職人おにぎり　人気具材　TOP5

　1位　又兵衛酒干ししまほっけ　260円（税抜き）

　2位　北海道産時鮭、沖捕り鮭　300円（税抜き）

　3位　いわき産ねぎ使用ねぎ味噌　260円（税抜き）

　4位　いわきゴールド椎茸入り昆布　260円（税抜き）

　5位　こだわりの自家製ツナマヨ　280円（税抜き）

　◆グッと響く新感覚おにぎり　丼料理がそのまま巨大おにぎりに

　「具っとくるおにぎり」　各350円（税抜き）

　職人おにぎりシリーズとはガラッと変わり、こちらは何とも楽しい！　丼料理をそのままおにぎりにしたような未来型おにぎりだ。にぎり寿司のように具材を上にのせ、サイズもおにぎりとしては巨大。月に5日ほどしか販売しない限定商品だが人気はすこぶる高く、売場には販売予定表を掲示。

　「じつは以前、レギュラー商品化したこともあるが、思ったほど売れ行きが伸びなかった。たまに食べる楽しさ、みたいなところが好まれているのかな（苦笑）」と菅原氏が明かすように、販売日を指折り数えて楽しみにする“イベントおにぎり”として愛されているようだ。

　●名料亭の調理技術を受け継ぐ

　「割烹一平」監修シリーズ

　「店内しめさば寿司」　1,380円（税抜き）／約318g

　「赤魚のふっくら蒸し煮」　1,200円（税抜き）／約654g　※不定期販売

　POINT＝商品作りの前に逸品作り

　いわき市の名料亭「割烹一平」が閉店するに当たり、「一平の味と調理技術を次世代に伝承したい」と、2022年に「割烹一平監修シリーズ」を立ち上げた。

　同店の長谷川親方直々の指導により、料亭の調理技術をそのまま惣菜製造の現場に導入。実際に指導を受けた鮮魚部の担当者は「例えば、単に煮魚といっても、魚種別に仕込みの工程が異なり多くの手間を重ねる。衝撃を受けた」と言う。

　親方の「商品を作る前に、逸品を作ることを教えている」という指導方針が本シリーズの実力を表している。

　●青果部門がパティシエをお抱え！フルーツへの愛あふれるスイーツ

　「12種類のフルーツタルト［5号］」　1,690円（税抜き）／約753g

　POINT＝スーパー青果ならではのフルーツ系スイーツ

　フルーツの魅力を前面に打ち出したスイーツを展開。青果部で考案、店内調理をしているだけに、「おいしいフルーツを存分に味わって」という思いがひしひしと感じられる。フルーツ愛を軸にケーキ店とは異なるアプローチで完成した同部門のスイーツは、ある意味、一流ケーキ店を超えている。フルーツ系スイーツの大好評を受け、同部門はいつしかマルトのスイーツ商品を担当するパティシエ的な役割を担うようになっているのも、好ましい。

　●出入り業者がうなるいぶし銀

　「コク旨ナポリタン」［大］　399円（税抜き）／約280g［中］　299円（税抜き）／約200g［小］　199円（税抜き）／約130g

　POINT＝ダブル玉ネギが風味の決め手

　見れば平凡な一品だが、食べれば非凡な逸品だと、すぐにわかるナポリタン。出入り業者から絶賛されており、商談後にまとめ買いして帰る人もいるほど。

　おいしさの秘密は「W玉ネギ」にある。一つはトマトソースに溶かし込んだ玉ネギのみじん切り。もう一つは具材の玉ネギスライス。2つのうまみがパスタに絡み、後を引く絶妙なおいしさを演出している。惣菜工場でソースを仕込み、店内厨房で調理するので鮮度感も抜群。濃厚にして繊細、シンプルながらも本格的。懐かしくも新しい、まさに惣菜ナポリタンの逸品だ。