デリカの「今」がわかる中食通信:ヒライ 365日3食おいしい自慢の弁当selection
●「チキンカツ&自社製ナポリタン弁当」554円(税抜き)/465g
POINT:“ひょうたんから駒”のW主食弁当があっぱれ!
ご飯120gとナポリタン100gを合い盛りにしたW主食の満腹弁当。「実はコメ高騰から“ご飯減らし”で誕生した(苦笑)」と、商品開発部SK弁当担当の中山英之氏は明かすが、“窮余の策”感はまったくなく、ひたすら楽しい。ご飯、ナポリタン、そしてチキンカツという3つの主役が強く満足度は高い。
●「自信南蛮弁当」509円(税抜き)/491g
POINT:自家製タルタルと店内調理の手作り感が強い
ダントツ一番人気の弁当。生の九州産鶏もも肉を工場から配送し、店内で調理。絡める甘酢も自社オリジナル、タルタルも刻みラッキョウ入りの自家製だ。唐揚げよりチキン南蛮が人気なのは土地柄もあるが、“手作り感”の魅力が大きい。
●「海老マヨ牛すき弁当」972円(税抜き)/440g
POINT:肉のっけ弁当なのに副菜多過ぎ!
“肉のっけ弁当”のカテゴリーに収まらないこのおかずの多さ! 副菜だけで十分ご飯1杯イケて、主役のカルビはもはや不要と言っていいほど。ヒライの“たっぷり”を体現している商品である。
●「だし香る厚焼き玉子弁当」570円(税抜き)/453g
POINT:卵焼きに全振り!
唐揚げでさえも脇役に回し、卵焼きの実力で真っ向勝負した弁当。卵焼きはヒライ名物のうどんのだしを合わせた自家製。あえて切り分けておらず、箸で崩しながら食べるのが卵焼き好きにはたまらない。
◆店内調理の象徴「グリドル鉄板」
ヒライが2025年から導入したのがグリドル鉄板。お客の見えるところで、まるで屋台のように鉄板調理する様子は迫力があり、店内も活気づく。店内調理を大切にしている方針がお客にも伝わり、いっそうおいしく感じるだろう。今後はこのグリドル鉄板をフル活用し、従来の鉄板料理を超えたさまざまなメニューに挑戦していくという。
●「鉄板焼きソース香る焼そば」339円(税抜き)/311g
ジャッと焼き上げている音と広がるにおいが食欲をそそる。通常はゆで麺を使うが、ヒライでは冷凍麺を使用しているのが特徴。ラーメンに近い独特のシコシコもちもち食感が生まれ、時間が経っても食感が保たれるという。
●「オムライス(トマトソース)」480円(税抜き)/404g
工場からチルド配送されるチキンライスを炒め、オムレツもグリドルで作る。オムライスもグリドル調理を可能にしてしまったのだから、思わぬメニュー拡大がますます期待される。
◆弁当屋だけどスゴイ外食店「イートイン」
ヒライの特徴は「惣菜弁当販売」「物販」「イートイン」という三位一体の店舗形態。イートイン事業は1998年から本格開始した。それ以前は購入した商品を飲食できるスペースを設けているに過ぎなかったが、「熊本で一番おいしい店の味をマネて、2割引きの価格で提供する」という方針で名物メニューを開発し、イートイン事業を確立した。ヒライの代表的な店舗である江津店では1日20万円を売り上げるという。
●「肉うどん」590円(税込み)
POINT:「ヒライに“食べに行く”」ことを定着させた一品
ヒライのイートイン事業の原点であるうどん。その中でも一番人気を誇るのが同品。だしにとことんこだわり、鰹節など6種類の節と昆布を合わせて完全オリジナルのうどんつゆに仕上げている。専門店クオリティーのこのつゆが評判を呼び、熊本では「ヒライ=うどんのおいしい店」というイメージがすっかり定着した。
●「大江戸カツ丼」600円(税込み)
POINT:これからのカツ丼はこのスタイルで統一すべし
豚ロース肉を使った豚カツの上に甘辛く調味した卵とじをのせた、“とじないカツ丼”。サクサク衣の豚カツとカツ丼の甘辛いおいしさが同時に楽しめる。一般的な「ザ・かつ丼」も販売しているが、7対3で同品の人気が高い。