「米」のイタリア
日本人になじみのイタリア料理だが、パスタにせよピザにせよ、すでに豊富なバリエーションが知られているだけでなく、本場の魅力を持ち込む余地がまだ残されており、日本独自の発展を遂げる可能性も十分にある。底知れないパスタやピザの世界に比べ、リゾットはどうだろうか。料理としての知名度は十分ながら、日本での発展状況はパスタでいうナポリタンの段階にとどまっているかもしれない。リゾットについてはもう少し本場の理解が必要で、そこから世界が広がるのではないか。イタリア随一の米どころ、ロンバルディア州パビア県で考えた。(宮川耕平)
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「米」のイタリア(下)発展余地あるリゾット
農産加工 2019.07.26日本で食べているリゾットは、いわばイタリア風の雑炊かもしれない。しかしイタリアのリゾットは生米を煮る料理で、アルデンテというほかない歯応えがある。 芯が残るような煮方は、日本のコメ料理ではありえない。おこわのように、日本にも生米から蒸し上げる調理法…続きを読む
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「米」のイタリア(中)品種改良、リゾットのために
農産加工 2019.07.24イタリアでは約150種類のコメを生産する。品種のバリエーションも生産量と同じく欧州の5割を占める。 稲作の起源について、現地では中国からマルコ・ポーロが持ち帰ったと聞いたが、定かではない。イスラム圏を経由して伝来したという説もある。パビアを含むロン…続きを読む
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「米」のイタリア(上)水田にも文化の違い
農産加工 2019.07.22日本人になじみのイタリア料理だが、パスタにせよピザにせよ、すでに豊富なバリエーションが知られているだけでなく、本場の魅力を持ち込む余地がまだ残されており、日本独自の発展を遂げる可能性も十分にある。底知れないパスタやピザの世界に比べ、リゾットはどうだろ…続きを読む