20年下期の業種・カテゴリー天気予報

総合 2020.07.13
20年下期の業種・カテゴリー天気予報

 2020年下期の食品カテゴリーの総合展望を天気予報形式で占った。今年は新型コロナウイルスの感染拡大によって、最大の需要のヤマ場になると見込まれていた東京2020大会の延期が決定。昨年から期待されていたインバウンド消費など五輪関連の食品需要は消失したが、新型コロナの影響で顕在化した内食需要の拡大は下期に向けても継続する見通し。ただ、雇用悪化や所得減少に伴う節約意識が一段と高まることは必至で、市場では価格志向がより鮮明化してきそうだ。そうした中でも免疫力向上や健康維持に特化したカテゴリーは、引き続き好調な動きを示すとみられる。在宅時間の長期化で生まれた朝食需要の増加や手作りニーズの拡大など、新たなアプローチを継続することで需要喚起も見込まれる。下期は「生活防衛」「コロナ共存」に応える商品戦略が、業界の成長を左右する重要キーワードになりそうだ。(業界天気予報特集取材班)