冬季東北流通特集
前期は、旺盛な内需需要に支えられた食品スーパー(SM)業界だが、今期に入ってその反動も表れ、東北のSMも月次では前年割れの月も少なくない。ヨークベニマルの9月既存店は前年比3.3%減、客数同4%減だった。日常の暮らしにいち早く影響を与えるのがSMといっていいだろう。原料に関わる海外の市況、為替相場、そして原油。今年はコロナ禍にロシアのウクライナ侵攻が始まり、全てが高騰し、日々享受していた当たり前の生活を見直す一年になった。
値上げ商品は、累計で2万品目を超え、値上げの平均は15%に達している。さらに拍車をかけるのが電気料金の値上げで、デュアルケース導入など、冷凍食品の売場拡大に各社が取り組んでいる矢先のこと、この投資額も少なくない。さらに足を引っ張ることになる。
東北は、ディスカウントストア(DS)の進出が遅れていた分、トライアル、ジャパンミートなど一気にシェアを高めている。来年も両社の新店が仙台市や福島県伊達保原町に出店するとのことから、地元SMへの影響は大きい。
低価格の魅力は大きいが、SM各社は単身世帯、小家族、高齢化が多い商圏で、求められる商品、売場づくり、店舗展開をし、変わらぬ支持を集めていく考えだ。(東北支局長=三沢篤)
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◆冬季東北流通特集:次世代へ焦点 模索するSM
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