パン特集

小麦加工 2022.12.28
パン特集

 2022年の製パン業界は、激動の1年となった。小麦をはじめとする原材料やエネルギーコスト上昇への対応に追われた。また、大きな業界再編の動きが見られるなど、変化の大きい年になった。1月から価格改定を実施した製パン業界は、22年4月期の輸入小麦の政府売渡価格が17.3%と大幅に引き上げられたことに加え、油脂類、砂糖、包装資材などの原材料価格や電気、ガスなどのエネルギーコストや物流費も上昇していることから、7月にも価格改定を実施した。値上げの影響については、おおむね新しい価格が浸透したが、販売数量は減少した。ただ、値上げによる平均単価の上昇分が、販売数量の減少に伴う売上げ減を上回って推移したもようだ。(青柳英明)