23年上期の業種・カテゴリー天気予報

2023.01.06

 2023年上期(23年1~6月)食品カテゴリーの総合展望を天気予報形式で占った。今年は22年に本格化した食品値上げラッシュが年初から継続する中、歯止めのかからない物価上昇と実質賃金の減少を背景に、消費マインドの冷え込みが懸念される局面だ。昨年のコロナ禍の行動制限全面解除によって外食市場が回復へ転じる一方、内食の調理離れが加速するといった消費構造の変化も進むと想定される。23年の食品界は物価上昇に対応した価値訴求への取組みがより重要性を増すとともに、ウィズコロナ・アフターコロナの生活様式を的確にとらえた提案が不可欠なキーワードになりそうだ。(業界天気予報取材班)