7月4日。今日はシーザーサラダの日
7月4日はキユーピー株式会社が制定したシーザーサラダの日。メキシコのホテルシーザーズプレイスのシーザーカルディニ氏が1924年7月4日に即興で 「シーザーサラダ」を生み出したことに由来する。
ドレッシングとサラダの歴史
紀元前3世紀頃の戯曲に「酸っぱい味をつけたレタスを食べさせると、……」というセリフがある。このように紀元前のギリシャやローマ時代では野生の草 や薬草類を摘み、味をつけて食べていたようだ。そしてこれがサラダの始まりとされている。レタスやキャベツの原産地は地中海沿岸といわれており、現在でも海岸などの岩場に野生種が生えているのが確認できる。古代の人々も、緑色の野菜を食べることで元気を得ていたのだ。
サラダ(salad)は、ラテン語で食塩を意味するsal からできた saler(サレール)が語源。塩で味をつけるという意味だ。
先の「酸っぱいレタス」では、調味料は酢だと考えられるが、塩をかけて食べることもあったようだ。 というのは、塩は生活する上でなくてはならないものであり、ラテン語で Argantum Salarium(塩を買うため兵士に与えるお金)、つまり、給料として塩を渡していた。オリーブ油も地中海沿岸に古くからあることから、これに食塩が加われば、いわゆるドレッシングでになり、野菜にかける調味料としてのドレッシングは紀元前からの歴史があると想像できる。
(日本出版制作センター『早わかり 食の歴史書Hand Book』より 編集部にて一部表現を変更)