10月21日。今日は国際反戦デー
1966年10月21日、日本労働組合総評議会がベトナム反戦統一ストを実施。世界に反戦運動を呼びかけたことを記念する日として制定された。
いまや一大農産国であるベトナム。シナモン市場でも存在感
正確にはセイロン(スリランカ)産をシナモンとよび、ほかはカッシアとよぶ。日本においては、一般には肉柱(ニッキ)と称され、古くから知られているスパイスの一種である。原料業界では桂皮あるいはカシア桂皮とよばれているが、最近は中国からの輸入数量が全体の80%前後を占めている。
したがって、中国産が主体となっているが、最近では、ベトナムもののステッキものが市場で徐々に人気が出ているといわれている。
スパイスとして用いられるシナモンは、樹皮の部分である。収穫は、枝を切り、枝からその樹皮をはぎとって、陰干しにしたあと、天日乾燥する。乾かした時に樹皮がくるくるとまるまって管状になる。この管状にまるまったステッキ状の皮を取引ではキルス、粉砕したものをチップスという。
シナモンはスパイスとしては最古の歴史をもつものの一つである。さわやかな芳香と辛味と幾分の甘味をもっている。工業用としては、ハムソーセージ、ピクルス、ソース、ケチャップ菓子類、洋酒、飲料水、チューインガム。また医薬品業界では健胃剤、強壮剤の生薬の原料とされている。また一般には、ケーキ、パイ、クッキーなどのベーカリーに、ケーキ用スパイスとして不可欠である。そして、紅茶、コーヒーをかきまぜながら飲むという通人がこのごろ多くなっているといわれる。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:服部 博))