業界TOPICS:ヤマサ醤油 老舗醤油メーカーのクラフトコーラ
●日本初のソースづくりの歴史が現代に
ヤマサ醤油は、「三角(ミカド)クラフトコーラ」を新発売した。同社は、江戸時代(1645年創業)から続く老舗醤油メーカーだが、実は日本初のソースを製造した企業でもある。1885(明治18)年のことだ。
当時、三角形の容器で販売していたことから「ミカドソース」と名付けられた。「三角クラフトコーラ」は、「ミカドソース」に使われていたいくつかの原材料を使用し、現代風に生まれ変わった商品だ。
商品は50ml瓶入りの使い切りのクラフトコーラベース。三角の図柄が印象的な和テイストのデザインだ。7種類のスパイス(クローブ、カルダモン、コリアンダー、シナモン、ブラックペッパー、ナツメグ、ターメリック)に、隠し味として醤油や発酵黒ニンニクエキス、ショウガ抽出液などが加えられ、奥深く爽やかな味わいで、和洋中さまざまな料理にもマッチする。炭酸水で割ってお好みの濃度のクラフトコーラを楽しむ、アルコールの割り材としてなど使い方はいろいろ。
ある業務用食品卸トップは「ドリンクは飲食店の売上げ・利益アップに大きく寄与する。ドリンクをはやらせるのにはブランディングが重要だが、醤油メーカーがクラフトコーラという意外性、ヤマサ醤油が日本初のソースを製造し、その商品名から三角をミカドと読むといったトリビア感などのストーリー性が満載で面白い」と語っている。