山本純子のスゴイぜ!業務用冷凍食品(55)ニッスイ「E調理ミニグリルチキン」
●フライパン、揚げ、オーブン、レンジもOK 節約&簡便&効率的でE(イイ!)
料理のプロで、冷凍食品のメリットを初めて公言したのは、帝国ホテルの村上信夫シェフでした。60年前の東京オリンピックに始まり、同ホテル役員・総料理長時代、引退後の講演会でも、その言葉は変わることなく、冷凍・冷凍食品業界人に自信と誇りを与えていました。
ホテルの地下調理場を案内していただいた楽しい思い出がありますが、「これは解凍機」「いま作っているのは宴会用ガルニ。冷凍します」と気さくに話してくださいました。
アイドルタイムに手を動かして、本番には“手間抜き”で最高のサービスをする。「時空間超越」のすばらしさを感じた次第。同時に、背の高いウエディングケーキの秘密を知って、40年前の若い私は、がっくりもしたのでした。
何が言いたいんだ! ですよね。失礼しました。本題、ニッスイのE調理シリーズは、そんな“手間”をプロの皆さまに代って行っている商品。しかも、マルチオペレーション。つまり、今回ご紹介する「E調理 ミニグリルチキン」なら、コンベクションオーブンで調理しても、油で揚げても、電子レンジでチンしても、さらにフライパンで焼いてもOK。どの調理法でもおいしく、見栄えもバッチリの仕上がりになるのです。
若鶏もも肉を使用し、1個約25gのミニサイズ。塩・コショウのシンプルな味付けにしていて、直火で焼き目を付けています。そして1個ずつをバラ凍結しているので使いたい分だけ使える。それが30個という個数で1袋。給食、惣菜調理現場での使い勝手を意識していて良いですね。
いろいろな調理法に対応し、それぞれで完成度が高い商品に仕上げることは、開発段階で最も苦労し、時間がかかることだそうです。例えば調理法を変えたら見栄えが悪くなるなんてことが起こらないように…などといろいろと気遣い、手間をかけて、丁寧に調整していくのです。
人手不足の折からシリーズ名の「E」は、「いい」のギャグかと思ったら違いました。Economy(節約)、Easy(簡便)、Efficiency(効率的)の意味が込められています。
●ここがスゴイ!=直火焼き目も丁寧に
●商品概要
ニッスイ「E調理ミニグリルチキン」
規格=30個(750g)×6袋×2合