FABEX2024:「第17回アシエットデセール・コンテスト」 山本桃歌氏2年連続優勝

ホテルグランヴィア大阪の山本桃歌氏(左から3人目)が2年連続で優勝した

ホテルグランヴィア大阪の山本桃歌氏(左から3人目)が2年連続で優勝した

 ●グランヴィア大阪が3連覇

 全日本洋菓子工業会と日本食糧新聞社共催による「第17回グラス(氷菓)を使ったアシエットデセール・コンテスト」の決勝大会が10~11日、「第21回デザート・スイーツ&ベーカリー展」内で開催された。事前審査を通過した12人が技術を競い合い、ホテルグランヴィア大阪の山本桃歌氏が2年連続で優勝した。同ホテルは前々回および第13回(19年4月)で所属の市原健太郎氏が2度優勝しており、3年連続・直近5回中4度のグランプリを輩出した。

 大会種目であるアシエットデセールは「皿盛りデザート」として提供される定番メニューで、アイスクリームやフルーツ、焼き菓子など多彩な素材を一皿に組み合わせる。前回からは世界的に注目されている「ガストロノミー・ジェラート」(野菜や魚介、チーズなどを組み合わせて、料理として供されるジェラート)を課題に追加し、作業の正確さや独創性・デザイン性、実演時間を踏まえたスピードやおいしさなどトータルでの力量が競われた。

 連続優勝を果たした山本氏は11日の表彰式で、「先輩の偉業を引き継ぐことができて、とてもうれしい。前回に続いてグランプリが取れるよう、1年間懸命に努力した。応援・協力していただいた皆さまのおかげ」と述べた。

 17回目となる今大会は課題数が増加したにもかかわらず作品レベルは高く、望月完次郎実技審査委員長(帝国ホテル東京)は「今回は残念ながら上位入賞者と未選出者のレベルに差があった。日々の努力はもちろんだが、準備や時間を考慮した作業性もコンテストでは重要となる」とアドバイスを送った。

 また、小澤俊文大会会長(全日本洋菓子工業会理事長・コロンバン代表取締役社長)は「限られた時間・環境の中で力を発揮することは本当に大変なこと。次回に向けて、さらなる研さんに努めてもらえたら」とあいさつした。

 準優勝には昨年3位のMOGU Kyoto(京都府)の中野克浩氏が入り、3位にはW OSAKA(大阪府)の亀村蓮氏が選ばれるなど、関西勢の活躍が光った。ガストロミー・ジェラート賞にはグランドニッコー東京台場の福島洋子氏が輝いた。(村岡直樹)

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