メニュートレンド:ワンハンドフードのNEW寿司誕生 具材をオープンに魅せる
【楽しい「すしドッグ」】ほたてジェノベーゼ 590円(税込み) ホタテ、ミニトマト、ジェノベーゼソース、レモンを合わせた一品。豊洲市場から直接仕入れた新鮮なホタテを使っているため「通常の手巻き寿司のようにそのまま具材にするだけで十分おいしいが、おしゃれなワンハンド寿司うイメージを追求した」と、石山氏
江戸時代のファストフードから進化した寿司だが、東京・有明ガーデン「ARIAKE FOOD STAGE」内の「OEDO ARIAKE STYLE」では、寿司のカタチをさらに進化させ、新しいタイプのワンハンドフードの“すしドッグ”として提案している。
「OEDO ARIAKE STYLE」は、東京・有明ガーデン内に1月、オープンしたフードエリア「ARIAKE FOOD STAGE」に出店。イートインだけでなくストリートフードとしても手軽に食べられる新感覚の寿司を販売している。
同店が提案する「すしドッグ」は手巻きスタイルだが、従来の手巻き寿司とはイメージが異なる。海苔は食べる直前に巻き、酢飯の上に具材をのせてオープンにしているのが特徴で、華やかで楽しい見栄えだ。一見すると“映え”重視のイマドキグルメのようにも思えるが、ネタは本格派。同店は、豊洲市場内で「海鮮丼 江戸」「魚がし料理 粋のや」の2店舗を展開するMevius Food Navigationの新業態で、他の2店と同様、仲卸からメイン食材の魚介類を毎朝仕入れておりネタにはこだわっている。
広報の石山輝子マネージャーによると、SC内フードコートの出店に当たっては「“火が使えない”という条件から手巻き寿司の新業態を考えた。ただの手巻き寿司ではありきたりなので、目で見て楽しめるカジュアルでおしゃれな寿司の提案に結びつけたかった」と言う。
大きさは、にぎり寿司2~3貫分の酢飯約50gを使用。具材が酢飯を覆い隠すかのようにたっぷりのっているため、酢飯の分量は一般的な市販おにぎりの半分程度でありながら満足度は高い。具材はマグロ、とろたく、サーモンといった定番ネタのほか、キュウリ、たくあん、マヨネーズを合わせた「デコかっぱ」(250円)、「Wチーズいぶりがっこ」(450円)、「肉盛りローストビーフ」(650円)など多彩で、まさに“カジュアルなワンハンドフード”といった雰囲気。「ちょっとしたおやつとしても好評。おにぎりより小ぶりサイズなので、あれこれ選べる楽しさがある」(渡辺宇喜男マネージャー)と2種類を選んで購入する例が多いようで、スナック感覚で楽しめるのがうれしい。
●店舗情報
「OEDO ARIAKE STYLE(オオエド・アリアケ・スタイル)」
経営=Mevius Food Navigation/店舗所在地=東京都江東区有明2ー1ー8 住友不動産ショッピングシティ有明ガーデン2階/開業=2025年1月15日/席数=フードエリア302席/営業時間=10時~21時/平均客単価=1200円/1日想定集客数=200人
●愛用食材・資材
「カンタン酢」 Mizkan(愛知県半田市)
ブレンドしても味がなじむ
これ一本でマリネ、甘酢漬け、肉料理などのメニューがカンタンに作れる調味酢。同店のサイドメニュー「お野菜ピクルス」に使用。「数種類のスパイス、ハーブを加えて調味するのに同品が最もなじんだ。味のベースがしっかりしているため、いろいろなハーブを組み合わせても味のバランスが崩れず、とても使いやすい」と、石山氏。
規格=1.8L