1万3000号を迎えて ごあいさつ 今野正義代表取締役会長・杉田尚代表取締役社長
◇日本食糧新聞社代表取締役会長・今野正義 代表取締役社長・杉田尚
●“食の情報価値”磨く 「紙・電子版」両面で配信深化
「日本食糧新聞」は9月20日、おかげさまで紙齢1万3000号を迎えました。これもひとえに政官界をはじめ、食品・流通産業、関連産業の変わらぬ厚いご指導、多くの読者のご支援のたまものと深く感謝し、心から御礼を申し上げます。
弊社は1万2000号からのこの間、77年ぶりに登記上の本社を移転し、また長年のご愛読者へのサービスの一環として食品産業応援紙と歴史を後世に伝え残す資料館を合わせ持った「食情報館」を開設しました。
ボーダーレス化が加速する現代、WebやSNS社会に即応した情報提供の在り方、食品・流通産業の輝く未来と並走しながら、一世紀専門紙、紙齢2万号を目指し、「食の指針・応援紙」へさらに研さんを重ね、これまでの伝統に食の情報価値を磨き、“欠かせぬ情報発信”を続ける決意です。
「日本食糧新聞」は1943(昭和18)年1月1日創刊以来、食糧・食品報道一筋に食品・流通産業の繁栄・発展・進歩・進化を願い、常に「提言紙・世論紙・応援紙」の基本方針を貫いてまいりました。これからも、この基本方針に新しい時代の“変化対応・課題解決型専門紙”にふさわしい報道の深掘りを追求してまいります。「食は“いのち”と“こころの糧”」を旗印に、「紙面(媒体)・画面(Web・電子版)・場面(展示会など)」の全領域で、情報機能と価値提供をさらに加速・深耕させて、食品・流通産業とのつながりを深め、“業界の道しるべ”としてご評価いただけるよう応援紙の役割を貫き“情報感激・知的感激”を発信し続け、食品・流通産業のさらなる発展に貢献する「社会貢献型情報メディア」を目指す覚悟です。
今年は創刊82周年、これから一世紀専門紙の100周年に向けて立ち止まらず、「食の総合ハイブリッド型メディアサービス集団」として読者・顧客満足度アップへ情報・サービスのさらなる高度化に取り組み、多様多彩な配信に挑戦します。引き続き変わらぬご愛顧・ご指導・ご支援をよろしくお願い申し上げます。
●日本食糧新聞の歩み
「日本食糧新聞」の生い立ちを振り返ると、その発行は1942(昭和17)年に現農林水産省の外郭団体の中央食糧協力会(公団)が組織され、弘報部から1943(昭和18)年1月1日に創刊されました。当時、内閣情報局から一県一紙、一業界一紙の整備統合が打ち出され、食糧関係唯一の報道紙として、食糧団体関係への情報発信機能を担って発行されたものです。
戦後1946(昭和21)年に発行母体が株式会社日本食糧新聞社に変わりましたが、戦中、戦後のわが国の食糧・食品産業の進化と発展を紙面に反映し、今日の食品全業種、業態にわたる取材網を構築、食品界トップの総合食品情報紙の発行を続けることができました。
本年は満82年の歴史を刻み、現在の支社局ネットワークは東京・本社をはじめ関西、中部の2支社と北海道、東北、新潟、長野、静岡、中国、九州の7支局に本社を含め全国10ヵ所に拠点を設け、地域に根差した存在感のある報道活動を展開しています。