国内汎用油、コスト環境が別次元に 米・バイオ燃料比引き上げで

食用油 ニュース 2025.10.20 13016号 01面
米国・バイオ燃料向け需要急増を受けている大豆油。ミール安を経由し、わが国の搾油採算性に深刻な打撃を与えている

米国・バイオ燃料向け需要急増を受けている大豆油。ミール安を経由し、わが国の搾油採算性に深刻な打撃を与えている

世界の種子生産量は増加傾向にあるが、人口増や生産国から消費国へのシフト化などを背景に需給は極めてタイト(写真は大豆畑)

世界の種子生産量は増加傾向にあるが、人口増や生産国から消費国へのシフト化などを背景に需給は極めてタイト(写真は大豆畑)

 食の基幹分野である汎用油のコスト環境が、別次元に入った。世界的な油脂需要の高まりやエネルギー費、物流費など既存の収益圧迫要因に加え、6月、米国環境保護庁(米EPA)が発表した同国内バイオ燃料混合比率引き上げ計画により、食用油のバイオ燃料向け(非食用)需要が急増、採算性が悪化している。オイルバリュー(一定原料から生産されるオイルとミールの総価額に対するオイル価額の相対比)は一時、“異常値”といえる50%超を記録。業界では9月から価格改定を進めているが、現行価格では利益の確保は

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関連ワード: 価格改定・値上げ