デリカの「今」がわかる中食通信:売れてるご当地デリカ惣菜弁当100選(15)群馬県 ベイシア
◆コスパ最強の楽しい惣菜で急拡大 他店と同価格で「より大きく、より多く」
関東を中心に約130店舗を展開する大型スーパー「ベイシア」が急成長している。同店は「より良いものをより安く、より新鮮でより楽しく」にこだわる次世代型食品スーパーを目指し、買い物が楽しめる数々の演出に取り組んでいる。同店の惣菜・弁当商品は地元でも「コスパ最強」の評判が定着。重量約500gもの「メガ盛り弁当」や店内調理の「フライバイキング」、「店内調理スイーツ」など、そのコスパの高さと共に“食のテーマパーク”としての楽しさを打ち出し、人気が拡大しているのだ。今号では「ベイシア」で今、人気の惣菜商品を探った。
◆「人気惣菜・弁当トップ5」
1位 コロッケ各種
2位 三元豚のロースかつ丼
3位 メンチカツ
4位 串惣菜各種
5位 ハムカツ、チーズカツ等のバラフライ類
※25年12月の月間データより
◆笑いがこぼれてしまう衝撃のギガ盛り ザ・BBB!
同店の「コスパ最強」を体現している名物が重量500g超えの「メガ盛り!」シリーズ。もりもり食べたいB級感が魅力のカレー、焼きそばなどを大容量で盛りつけているからこその楽しさがある。生鮮食品事業部惣菜部の茂木良介部長によると「スーパーでお弁当を買うシーンが若年層にはあまり根付いておらず、若い方に買ってもらうにはどうしたらよいか、と考えた。POSデータでは若い層には安価で量目の多い弁当が好まれている傾向があったことから、振り切った分量で盛り付けた。『他店と同じ価格で、より大きく多く』がモットーです(笑)」。1kgに及ぶ振り切った分量でありながら、従来の弁当と同程度の安価を保っているのがあっぱれ。従業員やファンの間では「ベイシア・ビッグ・弁当=BBB」の通称で愛されているのだ。
●「メガ盛り!1kgカレー」 637円(税込み)
メガ盛りシリーズの原点といえる一品。同店では以前、「蓋が閉まればOK」のどれだけ盛っても322円(税込み)というセルフ式盛り放題カレーライスコーナーを展開しており、名物コーナーとして話題を呼んでいた(現在は販売終了)。採算度外視で「馬鹿だなぁ、ベイシアは。楽しいことをしているなぁ、と思っていただければ、と始めた」(茂木部長)。1kgカレーは、いわば当時の人気コーナーのDNAを受け継いだ商品というわけだ。
●「メガ盛り!カレー・麻婆豆腐1kg合い盛ライス」 637円(税込み)
一人で豪快に食べつくすもよし、シェアして食べてもよし、見ているだけでも元気が湧いてきそうな大満足弁当。1350kcalものB級グルメ合い盛りは、思わず手に取りたくなる。
●「メガ盛り!焼きそば唐揚げご飯弁当」 853円(税込み)
重量892g(編集部で実測)、1527kcalの破壊力! 子どもたちを集めたパーティーや宅飲み会などで並べるとあっという間になくなりそうな食欲全開になる、みんな大好きグルメの2種盛り合わせ。
●「濃厚ソースのメガ盛り焼きそば」 538円(税込み)
優に3人前分量はありそうなギガ盛り焼きそば。食卓に並べるのはもちろん、バーベキューなどの際に購入し、野菜を加えながら鉄板で再度加熱して食べる、という思わぬ楽しみ方でも大好評という。
POINT:一人前の弁当を購入するはずが、「みんな食べたがるかも!」とつい手に取ってしまう吸引力
◆専門店レベルの仕上がりに自信あり フライコーナー
「揚げ物は家庭では手がかかる」「スーパーの店内調理でも専門店と変わらない味が出せる」と、ベイシアではフライに特に注力している。パック売りのほか、よりどりみどりの「フライバイキング」としても販売。「バイキング形式で販売する方がサクサクの手作り感が保てる。選ぶ楽しさもあり、フライバイキングはスーパーの惣菜売場になじむ」と茂木部長。
●「コロッケ各種」1個 106円(税込み)
スーパーの惣菜でコロッケはやはり強い。定番のジャガイモコロッケのほか牛肉コロッケ、カレーコロッケ、クリームコロッケなどがあり、バイキング形式で各種選べる楽しみが大きい。一般のコロッケより少し大きめの90~100gというサイズ感もポイントが高い。
●「ざく切り玉ねぎポークメンチカツ」 139円(税込み)
人気の高い同店のメンチカツは、鶏肉と豚肉の合いびき肉を使用。ざく切りの玉ネギを合わせることで食感と味わいをアップさせながらコストを抑えており、150円以下という価格からすると「デカッ!」と声を上げたくなる見事なサイズを実現している。
●「カキフライ」 861円(税込み)
「どこよりも大きく多く」というコスパ最強のベイシア魂を感じさせる一品。定番のカキフライをここまで大量に詰めたパックは、ありそうでなかった発想。圧巻のビジュアルで、大容量販売の破壊力を再認識させられる。
POINT:SM惣菜の揚げ物はやはり「大きい」が正義!
◆鮮魚部門の魚愛炸裂「お魚屋さん」シリーズ
「魚の調理が面倒」「調理の仕方がわからない」という声が多い中、「切り身を売っているだけでは魚離れは進む一方」との危機感から、ベイシアでは鮮魚を使った弁当にこだわっている。同店では惣菜部門と鮮魚部門が手を取り合い、惣菜、弁当、寿司を販売展開。鮮魚部門だからこその目利きで安く仕入れた鮮魚を職人の技術でさばき、惣菜部門の調理ノウハウで仕上げた弁当の完成度は高い。
●「お魚屋さんの厚切りかれい味醂弁当」 646円(税込み)
●「お魚屋さんの厚切り銀鮭西京弁当」 646円(税込み)
魚切り身の厚切り具合が頼もしい、魚の魅力をメインに構成された「お魚屋さんの弁当」。肉弁当や幕の内タイプの弁当が主流の今、惣菜弁当における魚復権を期待させる。
●「お魚屋さんの鮭ハラスのっけご飯」 322円(税込み)
●「お魚屋さんの明太子のっけご飯」 322円(税込み)
一見するとおにぎりのようだが、ご飯1杯弱の分量で“小丼”に近い商品。時季に合わせて具材を変え、常時約3種類を展開。見た目の楽しさと手に取りやすさ、具材のボリューム感が好評だ。
●「お魚屋さんのたこ唐揚げ入りおつまみセット3点」 540円(税込み)
海鮮3種を少しずつつまめるおつまみセットは酒飲みに響く。
POINT:“魚が主役”感ハンパなし!
◆SMのスイーツも侮れない 店内調理の本格スイーツ
「SMのスイーツは地味で物足りない、という印象がある。それを払拭するため『SMならではの本格スイーツ』を目指した。SMのスイーツはまだ伸びしろがある」と茂木部長。ベイシアではパフェはフルーツの魅力を知り尽くした青果部が手掛け、クレープは惣菜部門が生地から店内で焼き、売場に並べている。従来のSMのスイーツを超えた“ごほうび感”が光る。
POINT:SMならではの手頃感とごほうびスイーツらしい華やかさが共存
◆ご当地スーパーの使命 地域の食文化を守れ!
群馬県発祥のベイシアでは、群馬県の店舗限定で上州名物の商品を販売。「例えば焼きまんじゅうも、昔はあちこちで売っていたが今は買える店が少ない」と、地元の食文化を守るためにも販売し続けている。お年寄りだけでなく若い人や、県外からの来店客がお土産に購入する例も多いという。地元の名物グルメを守るのは、これからのご当地スーパーの使命といえそうだ。
●「上州名物焼きまんじゅう」1本入り 193円(税込み)
蒸したまんじゅうの生地を焼き、甘辛い味噌を絡めた一品。店内で串に刺して焼き上げており、香ばしさが引き立つ。
●「上州名物 太田焼きそば」 268円(税込み)
地元の名店から伝授したオリジナルの真っ黒濃厚ソースにもちもち麺がよく絡む、上州ならではの焼きそば。
◆店舗情報
店名「ベイシア」
社名=(株)ベイシア/本部所在地=群馬県前橋市亀里町900/設立=1996年/年間売上高=3,418億円(2025年2月期)/店舗数=135店舗(北関東ほか15都県に出店。2025年2月末現在)、従業員数=1万1,515人(パート・アルバイト含む。25年2月末現在)












