旬を彩る!冷凍切身魚のススメ(22)ホッケ
ホッケはカサゴ目アイナメ科の硬骨魚で、日本海や、茨城以北の太平洋、オホーツク海、ベーリング海に生息する。大きいものでは体長60cmくらいになり、背は茶褐色から黄褐色のまだら模様で、腹は白い。圧倒的に干物で食されることが多いが、北海道などでは生のままで売られ、鍋物などにされる。
北海道を代表する魚であるホッケは、北海道以外ではなじみが薄かったが、最近では居酒屋の焼き物料理としてすっかり人気が定着した。しかし、普段目にするのは、たいてい加工された干物であり、生のホッケは、北海道では鍋物用などとして売られているものの、本州以南ではほとんど流通してこなかった。
塩味のきつい干物では、焼き物以外の料理法は難しく、メニュー開発にとって魅力のある食材とはいえなかった。その意味で、生のまま提供される本製品は、ホッケの使われ方やイメージを変える、画期的商品であるといえる。
焼き物くらいしか食べ方の思いつかなかったホッケだが、本製品を使えば漬け魚にしたり、揚げ物にしたり、さまざまな手を加えた高付加価値メニューの開発ができる。もちろん塩焼きや味噌焼きなど、焼いて食べてもおいしく、干物とはまた違った味わいがある。
このホッケの最大の長所は、骨なしであることだ。ホッケという魚は、ニシンほどではないが、小骨の多い魚で、食べるのに一苦労する。その点、骨をすべて取り除いてある本製品は、ホッケの難点を解消するすぐれものだ。丸ごとかぶりつくことができるのは大きなメリットであり、高齢者施設や学校などの給食利用にうってつけだ。もちろん、魚離れの進む若者たちにもアピールするだろう。
食べ方としては、味噌漬けや塩焼きなどの焼き魚料理が最適。ほかにお薦めは揚げ物で、クセがなく食べやすくておいしい。味付けも和洋中と何でもよく合い、中華風の甘酢かけなど非常においしい。骨なしで食べやすいことから、弁当のおかずなどにもぴったりだろう。
ホッケは手ごろな価格の大衆魚の割には、安物イメージがなく、好感度の高い魚だ。これまでホッケを使ったメニューも少なかっただけに、新たな工夫と需要開拓の余地がある、楽しみな魚だろう。
◆製品概要:オカフーズの切身百選ホッケ
ベーリング海、アラスカ湾で漁獲される魚で、東北地方では古くからなじみの強い大衆魚。淡泊な白身に程よい脂がのった、食べやすい身質が特徴。塩焼きや味噌焼きなどの焼き魚料理が最適。和洋中を問わず、あらゆる調理法に適応できる。
規格=冷凍60g(5切れ×15袋×2合)、70g(同)、80g(同)。
●問い合わせ=(株)オカフーズ(東京都中央区築地2─4─2、電話03・3543・9515)











