業務用加工食品ヒット賞 給食・惣菜部門:日東ベスト「フレンズスイーツ」シリーズ
◆アレルゲン対応で拡大
「みんなと一緒に楽しく同じデザートを食べたい!」そんな思いに応えたいと商品開発に取り組んできたのが、友達(Friends)と一緒に食べるデザート(Sweets)=「フレンズスイーツ」である。
アレルギーを持った子どもたちは、学校給食で一番楽しみにしているデザートを、みんなと一緒に食べることができない。「みんなと一緒に同じデザートを食べさせたい」そんな願い、声を聞いたのがきっかけになり、06年12月に開発チームを結成し開発に取り組んだ。開発のテーマとしては、食物アレルギーの原因物資で多いのが卵・乳であり、全体の50%以上を占める割合がある。この原因物資(卵・乳)を抜いた焼き菓子を作る。こうして、翌年(07年)に卵・乳抜きの焼き菓子「フレンズスイーツ」シリーズとして発売された。09年11月に「フレンズスイーツ」というブランドを商標登録した。
こうした経緯を経て、アレルギー原因物資として「卵」「乳」に次いで多い「小麦」も使わない焼き菓子の開発に取り組み、昨年の6月に、乳・卵・小麦抜きの商品である「パンプキンマフィン」と「メープルマフィン」を発売。10年の10月には、より厳しい管理ができる「フレンズスイーツ」専用の神町工場(山形県彦根市)を稼働させ、11月に「パンプキンマフィン」と「メープルマフィン」の発売を皮切りに、小麦の代わりに米粉を使った「お米deシリーズ」6品を発売した。
その後、11年6月現在、原材料に卵・乳・小麦を使っていない「フレンズスイーツ」の商品は、今年の春の新商品である「お米de国産もものタルト」「お米de国産みかんタルト」を加えて全部で8品となり、学校給食ルートを中心に販売量は大きく拡大した。
一方、「フレンズスイーツ専用工場」では、微量なコンタミネーションを防ぐために、卵・乳・小麦を含む原材料をいっさい持ち込まないことを前提として、原材料のアレルゲン検査、製造工程における混入防止、製品段階でのロットごとのアレルゲン検査の実施による徹底した管理で製造している。また、表示しなくてもよい国の基準は10ppm未満だが、「フレンズスイーツ」はさらに厳しい2ppm未満の製品を合格点とし出荷するなど、より厳格な品質管理体制を敷いている。
今後も学校給食を通して子どもたちの健康に配慮した製品を追求していく方針。
●規格=冷凍各種
◆お米de国産さつまいもと栗のタルト
内容/小麦の代わりに米粉を使ったタルト生地に、サツマ芋とクリのクリームを絞ったタルト。規格=30g×40個×2
◆お米de国産もものタルト
内容/小麦の代わりに米粉を使ったタルト生地に、しっとりスポンジをのせ、さわやかな甘さのモモのジャムをトッピング。規格=35g×40個×2
◆お米deガトーショコラ
内容/カカオの風味を生かした濃厚な味が広がる、しっとりとした食感のガトーショコラ。規格=30g×40個×2
◆お米de国産みかんタルト
内容/小麦の代わりに米粉を使ったタルト生地に、しっとりスポンジをのせ、ミカンジャムをトッピング。規格=35g×40個×2
◆お米deマンゴータルト
内容/小麦の代わりに米粉を使ったタルト生地に、しっとりスポンジをのせ、マンゴージャムをトッピング。規格=35g×40個×2
◆パンプキンマフィン
内容/カボチャのやさしい甘さが広がる、ふんわりとしたマフィン。規格=25g×40個×2
◆お米de国産りんごのタルト
内容/小麦の代わりに米粉を使ったタルト生地に、しっとりスポンジをのせ、リンゴ果肉を使ったリンゴジャムをトッピング。規格=35g×40個×2
◆メープルマフィン
内容/メープルシロップの甘さと味わい深さを生かした、しっとりとしたマフィン。規格=25g×40個×2