多忙でも読める外食ニュース

2026.08.03 570号 04面

●大手全東信が破綻 飲食店に影響拡大

クレジットカード決済代行会社「全東信」が7月、大阪地裁から破産手続きの開始決定を受けた。負債額は約1150億円に上る。加盟店数は約3万2000店とみられており、売上金が入金されず、カード決済もできなくなるなど影響が広がった。破産手続き開始後も同社の決済端末で数千万円が決済されるなど混乱が続き、その決済分はカード会社が直接各店に支払う方向で検討されている。政府は日本政策金融公庫による貸し付けの要件を一部緩和するなど支援策を打ち出しており、鳥取県では中小企業向けの特別相談窓口を開設。日本飲食団体連合会が実施したアンケート調査では、取引があった飲食事業者の68%が「資金繰りが悪化した」と回答。全東信からの未入金額は、「10万~50万円未満」が最多の44%で、「50万~100万円未満」が18%、「100万~300万円未満」は15%となった。

●味噌ラーメン「田所商店」、味噌担々麺専門店を開業

味噌らーめん専門店「麺場 田所商店」を国内外で200店舗以上展開するトライ・インターナショナルは6月、新業態となる味噌担々麺専門店「田所担々麺 新宿西口店」をオープン。味噌ラーメン専門店がラーメン市場でも人気カテゴリーである担々麺に参入する事例として注目されている。「田所担々麺」は同社が20年以上にわたり培ってきた味噌づくりとスープ開発の技術を生かし、ごまと味噌のうまみを融合させた担々麺を提案。店舗は既存の「麺場 田所商店 新宿西口店」をリニューアルし、新店出店のコストを抑えながら新市場を開拓する戦略だ。メニューは看板商品の「白胡麻味噌担々麺」をはじめ、「汁なし味噌担々麺」「えび味噌担々麺」「山椒味噌担々麺」、夏季限定の「冷やしタンタン麺」などを用意。辛さを1~5辛の5段階から選べるほか、担々麺注文者には小ライスを無料提供する。

●外食チェーンで続々メガドリンク提案

外食チェーンでドリンクのサイズアップ企画が相次いでいる。「バーガーキング」はセットのMサイズドリンクを+100円で倍量の「ビッグドリンク」に変更。「ゼッテリア」は、Mサイズの倍量以上となる1000mlの「ギガサイズドリンク」を550円で発売。「プロント」はアイスコーヒー、アイスカフェオレ、例年人気のすいかジュースの3種類で、Rサイズの約2.5倍、XLサイズの約1.44倍の「ギガサイズドリンク」を発売。「ケンタッキーフライドチキン」は、ドリンク全サイズ100円のキャンペーンを、「マクドナルド」は「ひるまック」セットのMドリンクとマックフライポテトを、無料でそれぞれLサイズにアップするキャンペーンを7月に5日間限定で実施した。ドリンクのサイズアップ提案は、酷暑へのサービス対応と共に客単価アップ、利用シーンの拡大、SNSでの情報拡散などが見込める。

●飲食業界M&A件数・倒産数とも過去最多

26年1~6月期の飲食業界のM&A件数は62件と前年同期から約3割増加。過去最多だった25年通年の飲食業のM&A件数を半期で大幅に超えた。コスト高騰を背景に競争が激化する中、事業基盤の強化を目的とした企業間の提携や再編の動きが活発化している。一方、帝国データバンクによると26年上半期における飲食店の倒産は473件。前年同期の458件を上回り、過去最多を更新した。原材料や燃料価格の上昇に加え、人件費負担の増加も倒産要因として急増している。

●ミスタードーナツが人気バンドと初コラボ

ミスタードーナツは「Mrs. GREEN APPLE」との初コラボ商品「Mrs. Donut」を期間限定で発売。同バンドの公式ファンクラブ10周年を記念した企画で、このコラボを通じて新たな顧客層への訴求を狙う。ミスタードーナツでは昨年、大反響を呼んだ“もっちゅり食感”の「もっちゅりん」を今年6月に発売。想定を上回る人気で品切れが相次いだことから、第1弾商品は7月中旬以降順次販売終了に。ショップの混雑が想定されることから第2弾商品の発売も中止となるなど、大きな話題を集めた。

●「スシロー」が1年ぶりの値上げ

回転寿司「スシロー」が定番メニュー約1割を20~30円値上げする。対象は「厳選まぐろ赤身」や真鯛、一部サイドメニューなど。原材料費や物流費の高騰を受けた対応で、サーモンやエビの最低価格は据え置く。同店の値上げは昨年7月以来。

●吉野家HD米国のラーメンチェーン買収

吉野家HDがラーメンチェーン「Kizuki International」を子会社化した。同社はシアトルを中心に全17店舗を展開。同社は34年度までに「ラーメン提供食数世界ナンバーワン」を目指しており、米国でのラーメン事業の基盤強化を図る。

●「丸亀シェイクうどん」全店販売を再開

丸亀製麺が「丸亀シェイクうどん」の全店販売を再開。同品は24年に販売休止していたが、累計700万食超の人気や再販を望む声を受けて復活。新たに「柚子香るレモンみぞれ」「明太とろろ」「オクラとろろ」を発売し一部商品は390円の価格を維持して提供する。

●「焼肉きんぐ」がグランドメニュー刷新

テーブルオーダーバイキングの「焼肉きんぐ」がグランドメニューを刷新。5大名物にミスジ、上カルビ、シマチョウの新メニューを追加し、プレミアムコースでは黒毛和牛・黒毛牛が食べ放題に。裏名物として「焼肉屋さんの牛カレーパン」も加わった。

●「おぼんdeごはん」モスフードが買収

モスフードサービスは「おぼんdeごはん」などを展開するBYOを子会社化すると発表。買収金額は112億円の見込み。BYOの持つヘルシー和食のブランド力と店舗運営のノウハウ、台湾事業の基盤などを組み合わせ、新たな収益の柱としたい考え。

●「クオーツ心斎橋」にグルメスポット開業

4月にオープンした大阪・心斎橋の新たなランドマーク「クオーツ心斎橋」のレストランフロアが7月開業した。全国初出店や関西初出店を含む9店舗の新業態・話題店が集結。高級感と気軽さを兼ね備えた新たなグルメスポットとして集客を図る。

●カルピス蛇口本格展開開始

アサヒ飲料が蛇口をひねるだけで「カルピス」が飲める機材「カルピスじゃぐち」の本格展開を開始した。実証実験で高い評価を得たことを受け、ホテルや温浴施設、レジャー施設を中心に年内50台の設置を予定。30年までに累計1000台の導入を目指す。

●ジョナサン夏フェア、カレーと桃で集客

ジョナサンでは9月2日まで、カレーと桃スイーツの2大フェアを開催。昨夏約5.7万食を販売した「情熱レッドカレー」を刷新して復活させ、国産桃を使用したパフェなど5種類の季節限定スイーツも販売し、夏需要の取り込みを図る。

●名古屋新ランドマーク、アフタヌーンティー

7月に開業した「コンラッド名古屋」ではアフタヌーンティー「ザ・ファースト・ブルーム」を展開。バラやジャスミンなど花をテーマにしたスイーツや限定ブレンドティーなどを用意している。アフタヌーンティーは昨今人気を集めている。

●スタバの新作グッズ、日本モチーフを採用

スターバックスコーヒー ジャパンが桜や富士山など日本らしいモチーフを取り入れた「JAPAN Design」コレクションの新作グッズを発売。ステンレスボトルやマグカップ、エコバッグなどを展開するほか、都道府県限定デザインも用意している。

●食べ放題「点心甜心」東京に初出店

すかいらーくグループのニラックスが東京初出店となる点心食べ放題専門店「THE BUFFET 点心甜心」を南町田グランベリーパークにオープン。同ブランドはオーダーごとに蒸し上げる点心や、麺類、台湾スイーツなど約50種類を手頃な価格で食べ放題で提供している。

●冷食大手ニチレイ、サイバー被害

ニチレイが7月、サイバー攻撃を受け冷凍食品の出荷や冷蔵倉庫の入出庫が停止に。同社に低温配送を委託していたKFCなどの外食チェーンやスーパーに品切れや一部休業など影響が生じた。7月17日以降、入出庫や出荷業務を順次再開し、混乱は徐々に解消した。

※記事は一部の固有名詞を省略

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