近代メニュー革新!繁盛レシピ研究所:精肉屋の焼肉丼 おぼや元町店「ゴロゴロにんにく豚丼」
ばら肉など脂の多い部位に合うのが、甘辛いカルビ焼のたれ。その味は、牛だけではなく豚ばらにも活用できる。神戸市の「精肉屋の焼肉丼 おぼや元町店」は、焼肉丼用に開発した秘伝のたれを、豚丼にも利用。ボリュームとスタミナ感ある「ゴロゴロにんにく豚丼」として提供し、男性客の人気を集めている。丸ごとにんにくのトッピングでもたれの味をアピールする、パワフルな成功事例を紹介する。
●調理概要:にんにくにもたれを活用 漬け込んで焼き時間を短縮
同店のたれは、りんごやごま、唐辛子、にんにく、砂糖、醤油などを配合。肉とごはんに合う、甘辛く、深いコクのある風味が特徴である。このたれは、牛肉はもちろん、豚ばら肉で作る豚丼にも欠かせない味。さらに、トッピング用のにんにくでも活用している。にんにくは素揚げし、1日以上たれに漬け込んでから焼きあげる。あらかじめ火入れがされているため、焼き時間が短縮でき、豚肉に合わせて提供できるのもポイントだ。
●発祥と展開:丼は肉・米・たれのマッチング “にんにく増し”が名物に
焼肉店ではなく、“焼肉丼(どん)の店”として、うまい肉と米のマッチングを目標とする同店。味の柱になるたれは、オーナーの藤中昌則さんが、「母の味を再現したい」と、苦心したオリジナルである。
看板メニューは、国産黒毛和牛のばら肉を使用した「おぼ丼」だが、「ゴロゴロにんにく豚丼」も開業以来不動のメニュー。7~8mmにカットした厚みのある国産豚ばら肉を120g使用し、ボリュームもたっぷりだ。
さらに、焼いたにんにくをプラスすることで、よりインパクトある味に。このにんにくは、「にんにく増し」(110円)として、今や人気のトッピングとしても成長している。
●営業の概況:女性からは温玉が人気 会社員がしっかり満足
2011年の開業以来、多彩な肉丼メニューを提案し、近隣の会社員を中心に人気。周辺には飲食店も多く、今年4月に全体の価格を上げたが、「しっかり食べられる店」として、変わらぬ支持を受けている。豚丼は圧倒的に男性ファンが多いが、にんにくの代わりに温泉卵をのせた「とろーり温玉豚丼」(890円)も用意。にんにくを避けたい女性客のニーズにも応え、幅広い客層へ利用を広げている。
●店舗情報
「精肉屋の焼肉丼 おぼや元町店」
所在地=兵庫県神戸市中央区北長狭通4-2-6
営業時間=午前11時半~午後2時、5時半~11時、土・日・祝日は通し営業、木曜定休
◆エバラで再現!模擬レシピ 「厨房応援団 カルビ焼のたれ」でやってみよう!
「カルビ焼のたれ」でにんにくを漬け込み、「カルビ焼のたれ」を付けた豚ばら肉と一緒に焼く。
○使用食材:「厨房応援団 カルビ焼のたれ」
ごはんや酒が進む甘うまい味わい
醤油をベースに、にんにくや生姜などの香味野菜を加え、レッドペッパーで味を引き締めた、ごはんや酒が進む甘うまいたれ。牛肉、豚肉、鶏肉、ホルモンなど幅広い肉食材に使用できる。炒め物の場合、食材の20~25%の使用が標準。
規格=1L(常温)