業界TOPICS:イタリア大使館が料理講習会を開催「イタリア料理は、笑顔で」

2026.11.02 573号 06面
ステファノ・ダル・モーロシェフは「人を見下さないこと。完璧な人間はいない。キッチンはチーム」と、謙虚さとチームワークの大切さを説いた

ステファノ・ダル・モーロシェフは「人を見下さないこと。完璧な人間はいない。キッチンはチーム」と、謙虚さとチームワークの大切さを説いた

披露された3品は、バッカラ(塩鱈)をオリーブオイルと攪拌し、クリーム状に仕上げた「バッカラ・マンテカート」、鴨は皮も使い、そこから出る脂と野菜の甘みを生かして煮込んだ「フェットゥチーネ ヴェネト風 鴨と乾燥ポルチーニのラグー」、小麦粉やアーモンドなどを混ぜて焼き、手で割って食べるヴェネト州の伝統菓子「フレゴロッタ」

披露された3品は、バッカラ(塩鱈)をオリーブオイルと攪拌し、クリーム状に仕上げた「バッカラ・マンテカート」、鴨は皮も使い、そこから出る脂と野菜の甘みを生かして煮込んだ「フェットゥチーネ ヴェネト風 鴨と乾燥ポルチーニのラグー」、小麦粉やアーモンドなどを混ぜて焼き、手で割って食べるヴェネト州の伝統菓子「フレゴロッタ」

2026年9月、「三幸学園 東京スイーツ&カフェ専門学校」で、イタリア大使館貿易促進部による特別料理講習会が開かれた。講師は「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ」のステファノ・ダル・モーロシェフ。故郷ヴェネト州の郷土料理を通じて、学生たちに伝えたのは技術だけではなかった。

今回の講習会は、第11回「世界イタリア料理週間」の一環。2025年12月にイタリア料理がユネスコ無形文化遺産に登録され、その文化的価値に注目が集まる中での開催となった。

イタリア大使館貿易促進部のジャンパオロ・ブルーノ氏は「将来、イタリア料理を継承しうる若い料理人たちにアプローチしたかった」と話す。イタリア大使館の農業・食料・水産アタッシェ、アンナ・イエーレ氏は、無形文化遺産への登録について、「料理そのものだけでなく家族や友人と食卓を囲み、交流を深める文化も評価された」と語った。披露されたのは、前菜の「バッカラ・マンテカート」、プリモの「フェットゥチーネ ヴェネト風 鴨と乾燥ポルチーニのラグー」、ドルチェには「フレゴロッタ」。ヴェネト州にゆかりのある3品だ。

「イタリア料理で絶対に覚えておいた方がいい基本技術は?」という学生からの質問に、シェフは「笑顔です」と答えた。「イタリア料理は楽しく、笑顔で作ることが大切」。さらに、料理はシンプルに、素材本来の味を引き出すことを心掛けてほしいと伝えた。

授業後、学生からは調理法への驚きや、シェフの言葉が印象に残ったとの声が聞かれた。志村祐一先生も、学生たちの姿に「『学ぶことは楽しい』と感じてもらえたのではないか」と話す。

ダル・モーロシェフは、未来の料理人たちにこう伝えた。「たまには自分のためだけに料理を作って、座ってゆっくり味わったり、気になるレストランに食べに行ったり。料理を楽しむ気持ちを忘れないでほしい」。

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