良質な素材と一流の仕込み・ハインツ日本「ハインツ ミルポア」
おいしい料理を作るためには手間ひまと人件費がかかる。食材のコストダウンを同時に図るとすればなおさらである。そんな悩みにこたえる画期的な業務用製品が、ハインツ日本(株)(東京都台東区、03・5687・7511)から新発売された。仕込みと一次調理の省力化を助ける野菜素材製品「ハインツ ミルポア」である。
「ミルポア」とは、一般的にニンジン、玉ネギ、セロリなどの香味野菜で、仏料理に欠かせない仕込みベース。ソースの味出しと香り付けのために料理に加える補助的な材料として重要な役割を果たす。これをヒントに「ハインツ ミルポア」は開発された。
ニュージーランド産の同製品は、現地で良質な環境のもと栽培された玉ネギとニンジンをコーン油で炒め、スープで煮込んだパウチ入り加工野菜製品。通常のミルポアに使われるセロリやハーブを使用せず、バターの代わりにクセがなく分離しにくいコーン油を使用し、野菜のうまみを保ちながら他の素材の邪魔をしない、より汎用性の高い製品に仕上がっている。
野菜のカットサイズはダイス一五mmと五mmの二種類。一五mmはカレー、シチュー、スープの具に最適。五mmはミートソース、トマトソース、パスタソースなどに適している。
現在多くのレストラン経営者が「厨房の人数削減の必要がある」「仕込みの食材ロスを極力少なく」「アルバイトや見習いが多くなったが料理の質は落とせない」など、効率化の必要性を訴えている。このようなユーザーニーズにこたえるのが同製品の第一目的だ。
食材原価と人件費を換算し、料理人の手作業によるミルポアのコストと比較した場合、同製品は四三%のコスト削減が図れるという調査結果が出ている。また、パッケージは常温保存が可能なレトルトパウチだから扱いやすく、廃棄性にも優れている。
同社は設立以来、料理人の視点からレストランをはじめとする飲食店関係者に貢献できるさまざまな製品を開発・発売してきた。わが国に初めて製品化されたデミグラスソースは、三〇周年を迎えた今年まで、ほとんどレシピを変更することなく、一定の味を保ち、多くの料理人から支持を得てきた。
今回発売したミルポアも料理人に欠かせない存在。同社では、時間・費用・労力の点においてコストのかかるミルポアに注目し、「料理の品質を下げない」「効率化に貢献」「良質な素材」「汎用性」を軸にして「ハインツ ミルポア」を開発した。デミグラスソースと同様の貢献が期待されるところだ。
◇製品紹介 「ハインツ ミルポア」
◆「ハインツ ミルポア」=玉ネギとニンジンをカットし、八〇%までコーン油で炒めて、スープで煮た加工野菜。
野菜のダイスカットサイズは、カレーやシチューなどの煮込み料理に最適な一五mmと、ミートソースやトマトソースなどソースエッセンスに最適な五mmの二種類。いずれも一kgレトルトパウチ入り、原産地はニュージーランド。
◆ハインツ日本(株)/東京都台東区浅草橋五‐二〇‐八、03・5687・7511(大代表)