モンゴルパオでおいしい市場を展開 下北沢「Jスーク」
(株)ティー・エンタープライズ(東京都世田谷区、03・3466・1561)が、屋台村風おいしい市場「Jスーク」を下北沢にオープンさせたのは、昨年10月末。
本多劇場、ザ・スズナリ・ホールなどで知られる下北沢は、若者文化の街でもある。この若者の街に、「楽しく、おいしい物、安く」をコンセプトに、一〇〇坪、三〇〇席のビルイン折衷型モンゴル包(パオ)を建設。客層も大学生、フリーターが六割、男女比四対六と女性客が多め。オープン当初は、暮でもあり多い時には一日四〇〇人の集客を得たが、学生街に立地する弱さで春休みは客足が落ち一五〇人前後。これには、春休みの終わる4月から冬場メニューの鍋料理を外し、人気の高いカレーを二〇アイテム加えたり、同時にインド人によるナンの釜焼き、焼魚、焼鳥をパオ内でやり、臨場感溢れる雰囲気を盛り上げたいとしている。
夏になると豪快に天井が開くパオだけで提供される北海道直送の成吉思汗食べ放題(九〇分、一六〇〇円、プラス一〇〇〇円で飲み放題)は、八八種あるメニュー中のメーン料理で、売上げの一割を占めるほど。肉は北海道で味つけ、パックされ運ばれており、臭みもなく人気がある。一人平均五皿(一皿約一〇〇g)のお替わり。ドリンクは、全売上げの三割強を占め、うち半分がビール。「夏場の開放感あるパオの売上げは期待できる」(取締役名城文夫氏)としている。
豊富なメニューだが「一味ひねったメニューが多い」という焼おにぎりピザ(わらじ型おにぎり)五五〇円、肉と大豆のワラジハンバーグ(四八〇円)、ピリピリ焼そば(四八〇円)、ラルさんスパゲティ(ネパール人コック考案、五三〇円)、イカスミのコロッケ(四五〇円)などに人気がある。客単価三〇〇〇円弱、週末一回転、平日〇・五回転、目標月商一五〇〇万円においている。
▽Jスーク(東京都世田谷区北沢、03・3466・1561)、営業時間=午後5時~11時30分(土・日・祝のみ4時~)。