電子レンジに次ぐ革命機「パコジェット」販売開始 エフ・エム・アイ
㈱エフ・エム・アイ(大阪市鶴見区、06・969・9393)は、電子レンジに次ぐ革命機としてヨーロッパで注目されている調理機器「パコジェット」を9月1日から輸入・販売する。ホテル、レストランを中心に、初年度一〇〇〇台の販売を予定している。
スイス生まれの調理器具「パコジェット」は、わずか四つのボタンによる簡単な操作だけで、ブレードの回転と空気圧によって冷凍された食材を解凍することなく細かく削り混ぜ合わせて、ムースを作れるという全く新しいタイプの調理器具。
使用方法もいたって簡単。専用容器に入れ冷凍された食材を解凍することなく「パコジェット」にかけ、ピューレ、ムース状にする。これを“パコタイズ”すると言う。必要な材料をザク切りにし、調味料と混ぜ合わせて専用容器に入れて冷凍庫で凍らせるだけなので、仕込みは簡単。
客から注文を受けたら、仕込んだ専用容器を冷凍庫から取り出し、ホルダーに入れてパコジェットにセット。あとはボタン一つでオーダーに応じて一から一〇ポーションまで必要な量を指定するだけ。四〇秒から四分間でパコタイズできるので調理効率も上がり、残った材料は凍ったままなのでそのまま冷凍庫にしまえば、材料にロスがない。取り外しのできるブレードとスプレーガードを洗うだけで、またパコタイズできるので時間がかからず、衛生的。
レシピによって野菜、魚介類、肉、フレッシュフルーツなどあらゆる食材を使用でき、ムースを初め、パテ、クネル(すり身)、フィリング、スープやソースのベース、アイスクリームやシャーベットなど幅広く活用できる。
また、解凍不要なので、天然の素材の色彩、香り、味、栄養価をそのままに、ナチュラルで味わい豊かな料理を短時間に人数分仕上げるのが特徴。
製造販売元のガストロトレード社は、日本を含めて世界二九ヵ国でパテントを保有し、昨年10月中旬にヨーロッパで発売したところ七ヵ月で一三〇〇台販売され、アメリカでは今年11月から発売を予定している。
▽商品名‐パコジェット▽標準販売価格‐一セット六八万円▽サイズ‐幅一八六㎜×奥行き三六〇㎜×高さ四九六㎜▽本体重量‐一二・二㎏▽電源‐単相一〇〇V50/60HZ▽消費電力‐一〇〇〇W