お客満足度120%店舗 手作り弁当・惣菜「まかない処天宝」(渋谷・神宮前)=1
まかない処天宝のオーナー浜口美代子社長は、関西人特有のキッチリした商いをしている。弁当、惣菜販売店に業態を変更したのは、平成2年9月、それ以前は、昭和60年11月、三毛作型店舗業態で朝から昼、手づくり弁当の販売。昼は定食とランチ、夕方から夜にかけ定食と一品料理、お酒も提供し地域生活者の絶大な支持を得た繁盛店であった。
今日では、二毛作、三毛作店舗という業態が開発され、店舗の二四時間有効利用、長時間利用型店舗業態が開発されているが、当時は昼、惣菜、夜はスナックなどという二毛作店舗があるのみであった。
今でいう三毛作店舗を当時、無意識で業態化した店舗である。昼前の弁当店頭販売、ランチタイム。夜のまかない処、食、酒提供と店舗の効率化。最大限の有効利用で地域生活者の利便をはかった。社長みずから弁当の仕込、店頭販売、昼のランチ、夜間の対応と中間時アイドルタイムの二時間の休憩はあるものの自分の健康、従業員の問題など考慮、現在の手づくり弁当販売のみに切り変えた。
一号店の赤坂天宝から、まかない処天宝まで数店舗の仕事をしたが、さすが関西出身の苦労人、人情味あつい社長だけに改装前の業態も改装後の業態も、満足のゆく傑作店舗の一つである。
手づくり弁当、手づくり惣菜を店舗内厨房でつくり店頭で販売している。
改装前の既存厨房で一部メニューの改定はあったが広く利用者の定食として、ランチとして、また、一品料理の支持をえていた定番メニューを弁当化、惣菜化した中華そば天宝から中華天宝、まかない処天宝へとお客の支持を得て、つちかわれたノウハウを生かした本物の手づくり弁当を販売している。
改装前からの店名のサブタイトル“まかない処”は、私が名づけ親であるが、今の若い人には賄いの意味がわからない人が多いようだが賄いの意味は広辞苑によると食事を調え供する、整備する、会社の寮、給食などで、食、酒のお世話する人、家庭での母親の役目とある。
まさに浜口社長の役目が昼の手づくり弁当から定食、一品料理、酒の世話まで、まかない処の名にふさわしい愛情のこもった業態であったためサブタイトルに“まかない処”と名づけた。引きつづき、まかない処天宝として手づくり弁当、手づくり惣菜の販売のみに切り変えたが、商いに対する理念は引きつがれ、業態として、まさに“まかない処”である。
▼所在地‐東京都渋谷区神宮前四の二八の二八▼電話‐03(3405)7043▼坪数‐四〇・三九㎡(一二・二四坪)▼厨房‐一一・九五㎡(三・六坪)▼ロッカー‐一・一㎡▼販売売店(ウェイティング含む)‐二五・四六㎡(七・七二坪)▼営業時間‐AM11:00~PM8:00▼休日‐日曜・祭日▼業態変更‐平成2年9月▼日売り‐五〇〇食以上