飲食トレンド:いま注目のオフィス内レストラン「シュレマーイン城山ヒルズ店」

1997.09.15 135号 1面

レストランが居並ぶビジネス街で今、注目されているのがオフィスビル内レストランだ。その一つ「シュレマーイン城山ヒルズ店」は、自然光を採り入れた吹き抜けのアトリウム設計。店内には、流れる滝と樹々の緑が配され、さながら都会のオアシスといったところ。この快適空間、昼はランチ客、夜はバイキングメニューを目指す客、土・日はレストランウエディング客と、幅広い客層に利用されている。ビル内人口をターゲットとしてスタートした同店、今では近隣オフィス街からも集客を得ている。

シュレマーイン城山ヒルズ店は、三年前、夜のバイキングに連動し、ランチにも一皿限定のバイキング「ワンディッシュサンド」(九八〇円)を打ち出したところ、従来のOLに加えビジネスマン、さらに外資系会社勤務の外国人客などさらに幅広い客層を得た。

好きなものを好きなだけ盛り込んで食べるのがバイキング。ところがこの新しいスタイルのニューバイキングは、皿一枚持ち、サラダバーかサンドイッチバーに行く。そこで、各二〇種はあるメニューから好みのものをチョイス、自らの感性で皿に盛り付け、これに飲み物一品をつけ客席へ行くシステム。皿は一枚、一回きりだ。

ビジネス街では、時間に制限のあるランチタイム。量より質へのニーズも高い。こうしたニーズに応えての充実メニューは、バイキングのほか日替わりで肉・魚メニュー、また、パスタや丼などを八八〇円~九八〇円で提供している。

一部デリカコーナー商品は、二〇〇円引きでテークアウトも可能。オフィスビル内ならではの配慮だ。

「アメリカのカフェテリア感覚に近いと外国人利用客には好評で、三~四割を占めており、合わせて日本の会社関係者の利用も増えてきています」(三島譲治マネジャー)

太陽の光が降り注ぐアトリウムガーデンは、OL、ビジネスマンの憩いの場となっている。

◆「シュレマーイン城山ヒルズ店」(東京都港区虎ノ門四-三-一、城山ヒルズ二F、電話03・5401・2060)営業時間=午前11時~午後9時、客席数=約二〇〇席、客単価=昼一〇〇〇円、夜二八九〇円、スタッフ=一〇人、月商=ブライダルを含め二七〇〇万円

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら

関連ワード: メニュートレンド