中部圏にニューシンボル「ナゴヤドーム」 4タイプの飲食スペース

1997.02.17 121号 17面

飲食スペースは、一般の人が入場するドーム二階のオープンデッキ(人工地盤)に二店舗。一店舗はUCCフードサービスシステムズがテナントの「カフェ・ベレー」、店内で焼き上げる本場イタリアサンド「パニーニ」やミソカツバーガーなどが主力メニューとなる。待ち合わせに最適なファストフードレストランで、話題性も提供する。

もう一店舗は、キリンビールがテナントの「キッチンボウル」。目を引くユニークな外容とベースボールをモチーフにしたしゃれたインテリアが特徴。料理は八〇アイテムと多彩で「ドーム限定特別ビール」が飲める、ドームのメーンレストランだ。

三階センター中段には、一四四席の大スペースを持つレストラン「アリーナビュー」がある。アリーナ側の最前列に約五〇mのカウンター席、一段上がった二列目にはテーブル席があり、食事しながらイベントが楽しめる。料理は昼は一五〇〇円のランチセットをはじめ洋食系の軽食類を、夜は本格フレンチディナーコース(二〇〇〇円~)を用意している。予想する一日平均客数は二五〇人、平均客単価は一五〇〇~二〇〇〇円。売上げ目標は一億五〇〇〇万円。

また、麺類からすしまでいろいろな味をそろえたフードコート型レストラン七店舗がならぶ。庶民的な雰囲気の食小路だ。通年営業だが、野球開催時にはうどん、ラーメン、カレーライスなどドーム内ではここだけのメニューが売り物になると予想される。

さらに、二階と五階のコンコースにあるサークルストリート。ドーム目抜き通りにテークアウト中心の飲食売店(二階と五階を合わせて三八店舗)が連なっている。

総テナントのうち、メーカー系と地元のレストラン系が半分ずつを占める。

主なものは次のとおり。

▽レストラン「アリーナビュー」(運営形式は直営委託、委託先は名鉄グランドホテル)

▽「紀文」(紀文食品)=おでん、肉まん、ビール

▽「ガレリアスノー」(雪印乳業)=ピザ

▽「串ふる里」(奥村)=焼きそば、お好み焼き

▽「Pokkaザ・キッチン」(ポッカ)=ハンバーガー、ホットドッグ

▽「花友膳」(フジ&ムッター)=焼きそば、コロッケ

▽「YUMING」(ユーミンフード)=ハンバーガー

▽「UCCExpress」(UFS)=ハンバーガー、パニーニ、パイ、ジュース

▽「さんどら亭」(名鉄産業)=焼きそば、たこ焼き

▽「信忠閣」(シナ忠)=焼きそば、シュウマイ

▽「カフェ・ベレー」(UCCフードサービスシステムズ)=イタリアンサンド「パニーニ」

▽「キッチンボウル」(キリンビール、運営先はペルソナ)=昼・カフェ感覚、夜・ビアレストラン

▽「めん処彦兵衛」(安全)=うどん、そば、きしめん

▽「じぇらーと屋」(雪印乳業)=クレープ、ジェラート

▽「カレーハウスグルメドーム」(グルメ杵屋)=カレー、オムライス、サラダ

▽「とんかつの藤」(フジ&ムッター)=かつ丼

▽「知多海」(知多海)=すし、刺身、ビール、日本酒

年間500万人の来場者、売上げ40億円を見込み、急ピッチに工事が進むナゴヤドーム、右下はレストラン・アリーナビュー(完成予想図)

・事業主体/(株)ナゴヤドーム

・所在地/名古屋市東区大幸南一丁目一〇一番

・敷地面積/六九二五六平方メートル

・建設面積/四八二五七平方メートル

・建物外径/二二六m

・収容人員/野球開催時最大四万〇五〇〇人

・駐車場/一〇〇〇台

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