フードデリバリーの解釈と定義

1996.09.09 109号 32面

フードデリバリーの解釈と定義

一、出前とは/店内で食べる味、サービスを一〇〇点とすれば、出前されたものはそれ以下でも仕方ないという暗黙の前提がユーザー、店側にある。したがって料理はまずイートインユーザーを優先して作られ、後まわしにされた出前の品質低下は否めない。

二、仕出しとは/早めに料理の予約、注文を取り、その料理を指定された日時、場所に届ける業態。したがって突発的なユーザーニーズには対応できない。

三、宅配とは/商品や荷物を家に配達する業態。広辞苑などを見ても「遠方からの“メロン”や“塩鮭”」とする表現が多く、飲食よりも運送業的なイメージが強い。

四、デリバリーとは/ユーザーへ届けたところで味とサービスが一〇〇点になるような仕組を構築して、食べた時が旬というユーザーの要望に応えていく業態。

ユーザーニーズはTPOに偏っているため、味を追求しても売上げは上がらない。むしろ品質、サービスを一定化させるべく店舗を工場と見なし、生産管理と工程管理を徹底した調理の基調が理想とされる。((株)デリバリービジネス研究所資料より)

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