飲食トレンド:「真空調理法」実用化へあと一歩、アルバイトでもプロの味
真空調理法とは、素材を真空パックし、六〇度C前後の湯せんで低温加熱調理と低温殺菌するもの。
調理上のメリットは(1)素材の組織を壊すことなく(2)素材の味を逃がすことなく(3)歩留まりが高い‐‐などがある。
また、作業効率から見ても(1)料理人オリジナルの味をアルバイトでも簡単に再現できる(2)作り置き(短期保存)ができるため計画的仕込み(計数管理)が可能(3)食材ロスがない(4)人手と後かたずけが軽減する‐‐などの利点がある。
東京ディズニーランドに併設する「東京ベイヒルトンホテル」では、四年前から真空調理を取り入れている。「人手不足が導入要因」だが、それ以上に数多くの導入効果を得ている。
「衛生面、料理の品質、人件費、食材費、光熱費など、メリットは多岐にわたっていますが、とりわけ深夜のルームサービスにおける労力軽減と、宴会部門のケータリング業務に効果を発揮しています」
現在、同ホテルでは真空調理が調理業務の三割強を占める状況。コストダウンと品質アップの享受はいうまでもなく、二〇〇人分レベルのケータリングも二~三人のコックで十分なほどに生産性を高めている。そしてなにより「各コックが生産(計数)、鮮度、衛生の管理に関心を深めるようになったことが最大のメリット」という。
「要するにレトルト食品の要領を、プロ向けにアレンジしているだけです」
「真空調理法なら、料理人オリジナルの味(レシピ)を完全に近い形で再現できるし、当然それを売り物として販売することも可能で、後生にも残せます」
さまざまな可能性が眠っている真空調理法。もしかしたら料理人の調理法特許が生まれたりして。













