シリーズ今年の中部外食=高山編:「レストランロジェール」
JR高山駅から車で八分、標高六四〇mの高台に建つ「ホテルアソシア高山リゾート」。メーンダイニングのフランス料理レストラン「ロジェール」からは北アルプスがのぞめ、室内にはトップライトと噴水を備え、非日常という絶好の条件を満たしている。
料理はフレンチの枠にとどまらず、食材は和洋を問わずいいものがあれば積極的に利用。調味料ひとつひとつにこだわり、酢は信州の天然発酵酢を取り寄せているほど。當銘料理長の自由な発想から生まれる當銘流フレンチは、ここにしかない料理となる。
「四〇~五〇代のお客さまには野菜を使いヘルシーに料理法を工夫してさっぱりした仕上がりに」と客に合わせ、はしで食べるフランス料理会席も用意している。料理は「あきさせない工夫がポイント」として、アラカルトメニューは季節ごとにすべて替えている。
ランチについても四季ごとのブッフェを企画し旬のメニューを提供。昨春にはスペイン、夏はフランス、秋はアジア料理をテーマに催している。12月から開催中の冬メニューのメーンディッシュ(写真)は、北海道の仔牛肉の淡白さと香り高いアミガサダケの組み合わせが味わえる。
「内容は銀座のフレンチレストランと変わらず、大変お値打ち」(當銘料理長)と、自信あるディナーは一万円~二万円コース。フランス料理のお値打ち感を追求する。
◆「ホテルアソシア高山リゾート・レストランロジェール」=高山市越後町一一三四、Tel0577・36・1175、客席数一四二席(個室二室を含む)、平均客単価二六〇〇円(昼)、八〇〇〇円(夜)