サントリー不易流行研究所、「わたしがえりの時代」まとめる
サントリー(株)不易流行研究所(大阪市北区、06・346・1501)は、二一世紀を目前に控えている今、人々の価値観の変化や生活の実態を探ることを目的に生活調査を行い、その調査結果の一部を「時代の気分・世代の気分〈私がえり〉の時代」と題してまとめた。
調査は九五年7月から九六年の11月にかけ、首都圏に住む二〇代から五〇代までの男女八〇〇人を対象に、衣食住をはじめ、家庭や仕事、つきあい、余暇など生活全般について四回にわたってアンケート調査を実施、また一週間の生活を詳細に記入する日誌調査も二回実施、定量と定性の両方の調査結果から各世代の意識や行動の特徴などを探った。
この調査結果から浮かび上がったのは、時代の気分としては「〈私がえり〉の時代」、世代の気分としては「自然体の若年層、頑張る四〇代」というキーワード。
「〈私がえり〉の時代」とは、現在は「頑張らない」「頑張る必要のない」時代が来ており、豊かになることによって「公」的な価値より「私」が重視され、若い世代は当然の如く自分の欲望に忠実であり、仕事一途の四〇~五〇代も、視線は仕事より家庭やその周辺に向かっている姿が浮かび上がった。
また世代の気分としては、「自分サイズの幸せに満足する二〇代」「不満がくすぶる三〇代」「集団主義の団塊世代」「生活を拡大しだす五〇代」というように各世代毎に分析が加えられ、簡潔な表現でまとめられている。
同研究報告書は頒価一〇〇〇円で販売され、希望者は直接サントリー不易流行研究所まで電話(06・346・1501)で申し込む。