日清食品大阪営業所、吉本日清劇場キャンペーンの意図・現況語る

日清食品(株)(大阪市淀川区、06・305・7722)は、9月1日から、関西の文化の担い手でもある吉本興業とタイアップして“吉本「日清」劇場”ご招待キャンペーンを展開するが、その推進の第一線に立つ米村健・取締役営業本部副本部長兼大阪営業部長は、その企画の意図や大阪営業部の現況について次のように語った。

一、昨年6月大阪に赴任して一年になるが、昨年6~8月は価格破壊の波が続く中、とにかく低価格にという風潮にあった。これをこのまま放置すれば、やがて消費者の信頼を失うし、生販配三層ともに大変なことになると感じた。これを止めるのはメーカーの役目との自覚から、8月から3月にかけ、この動きに歯止めをかけるべく努力し、一応、下げ止まりの効果は果たしたのではないかと思っている。

一、当社は、価格破壊の続いたこの四年間、価値ある商品の開発に励んできた。これは間違っていなかった。しかし、本当に価値ある商品というのは一〇年に一つというのが普通。営業は、既存品も含め、与えられた商品の中で最大限の効果を上げねばならず、売り方の工夫が必要。主婦の方が一日一回来られる売場は、店も我々も工夫し、楽しみのある場にしなければいけない。

大阪営業部は、これまで春にはタイガースキャンペーンを続けて来たが、秋の売場の賑わいづくりも求められていた。そこで今回、長年お付き合いのある吉本興業さんとタイアップした企画を展開することになった。吉本さんのお客さんに中高生が多いのに驚かされるが、これは私どものヘビーユーザーと同じ層であり、イベントを組むとき一番安心できるタイアップ先。成功すれば年中行事として続けたい。

一、大阪営業部の4~7月の実績は前年比一〇一%ほど。昨年は震災の特需が8月ぐらいまであったうえ、3月ごろから出した「スパ王」がヒットしたことを考えると、新製品も少ない今年は、ほとんど既存品で頑張っており、まあまあの数字ではないか。袋麺についても他社が苦戦している中で頑張っていると思う。7月単月は一〇五%ぐらいで、カップ麺のみでは一一〇%以上いっている。

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら

関連ワード: 日清食品