ヘルシートーク:栄養科学博士・オーガスト・ハーゲスハイマーさん
栄養科学博士として、またアンチエイジング・スペシャリストとして、テレビや雑誌、セミナーなど幅広く活躍中のオーガスト・ハーゲスハイマーさん。私たちが手に取りやすく身近な「卵」こそ、最高のアンチエイジングフードだというオーガストさんに、老化と食のこと、卵と野菜の食べ方などについて伺いました。
●「食」はアンチエイジングの要実体験から食事の大切さを痛感
突然ですが、私は何歳に見えますか?実は52歳なのですが、年齢より若く見えると思ってくださる方も多いのではないかと思います。
私がアンチエイジングに興味を持ったのは、医学を学んでいた19歳の頃。きっかけは父の若い時の写真でした。自分と同年代の頃の父は顔もシャープでハンサムなのに、50代になった当時の父は肥満気味で肌がたるみ、年齢よりも老けて見えました。「同じ人間なのに、なぜこんなにも変わるのか?」とショックを受け、老化の原因やメカニズムを知ろうと予防医学や栄養学を学んだのです。
30代前半までは、仕事後にジムでトレーニングし、接待で朝方まで飲んで、数時間寝てまた仕事をする日々。必要な栄養素は大量のサプリメントで取っていたので、疲れが取れないのは忙しいからと思っていたのですが、34歳で事業を売却し、家族とハワイでストレスのない生活を送っても改善されませんでした。
そんな時、カイロプラクティックの先生に青汁系の製品を勧められて飲み始めたところ、たった1カ月で疲れやだるさを感じにくくなり、人生で2度目の大ショック。40歳手前で、老化と食について改めて学び直す機会を得たのです。
●卵は、必須アミノ酸と必須脂肪酸すべてを含むスーパーフード
そもそも、私たちは何のために食べるのでしょうか。それは、身体のもとになる、若々しい元気な細胞をつくるためです。元気な細胞には、必須アミノ酸、必須脂肪酸など食品から必ず取らなければならない栄養成分が必要です。
必須アミノ酸は9種の成分がありますが、バランス良く一度に取らないと体内で働けません。その必須アミノ酸と必須脂肪酸のすべてを含んでいる食品が卵なんです。
卵は細胞の材料となるタンパク質が豊富で、老化につながる糖分はほとんど含んでいません。どこのスーパーにもある身近な食材で、比較的価格も安く、手軽に食べられます。アレルギーのある方でも、アレルギー物質を含む白身を避ければ、黄身から栄養を取ることができます。
●卵はコレステロール値を上げる?それは迷信です!
「卵はコレステロール値を上昇させるから、1日1個まで」と信じていませんか?
実は、血中のコレステロールと食品に含まれるコレステロールは別物で、食品のコレステロールの成分は小腸から体内に吸収できない大きさなんです。つまり、コレステロールの取り過ぎがコレステロール値を上げるわけではないのです。
コレステロールは体内で絆創膏のような役目をしています。ストレスやたばこ、揚げ物など血管を傷つけるような食事や生活習慣で炎症が起こると、肝臓がせっせとコレステロールをつくり出し、血中コレステロール値が上がる仕組みなのです。私自身、1食で2、3個の卵を食べますし、多い時は1日10個ほど取ることもあります。
卵を使ったお手軽メニューとしては、パプリカと一緒にミキサーにかけるエッグスムージーがおすすめ。卵にはない、抗酸化作用を持つビタミンCを補えます。
目玉焼きなどには、ルッコラやベビーリーフなどデトックス効果の高いクロロフィルを多く含む葉野菜を、お皿半分ほど盛り合わせましょう。アルカリ性の葉野菜は血液が酸性に傾かないようにpHバランスを保ってくれますし、サラダにたっぷりとオリーブオイルをかけることで、必須脂肪酸も取れます。ぜひ皆さんも卵のパワーを見直して、アンチエイジングな食生活を始めませんか?
◆パプリカのピンク・スムージー
パプリカは、スーパーで買える野菜の中で最もビタミンCが豊富です!
<材料・1人分>
・卵………………………2個
・パプリカ(赤)……1/2個
・パプリカ(黄)……1/2個
・黒こしょう……………適量
・エキストラバージンオリーブオイル…大さじ2
<作り方>
(1)材料を適当な大きさに切る。
(2)すべてをミキサーに入れて回せばできあがり。
◆究極の目玉焼き
弱火をキープすることで、白身がビロードのようになめらかな舌触りに!
<材料・1~2人分>
・卵…………………………2~4個
・無塩バター……………………20g
・お湯………………………大さじ2
・海塩…ひとつまみ(卵1個につき)
・黒こしょう……………………適量
<作り方>
(1)フライパンにバターを入れ、弱火で溶かす。フツフツ泡だってきたら卵を割り入れる。
(2)すぐに白身の部分に海塩をパラパラふり、弱火で白身が固まるまで焼く。
(3)大さじ2のお湯をフライパンのふちにまわすように入れ、フタをする。
(4)弱火のままで加熱し、黄身が好みの固さになったら火から下ろし、黒こしょうをふる。
●オーガストさんの食事改革のきっかけとなったのが青汁。その発展系が大麦若葉・小麦若葉・燕麦(オーツ)・アルファルファなど緑色食物をメインに18種のオーガニック素材を非加熱で丸ごと粉砕した「ベジパワープラス」です。
http://www.abios.jp/
●プロフィール
1962年生まれ。栄養科学博士。アンチエイジング・スペシャリスト。栄養学、エイジング理論など長年の予防医学の研究から「人間の身体は自然の力で回復できる」という結論に達し、株式会社アビオスを設立。青汁ベジパワープラスやアサイー製品などオーガニック素材で無添加の美容健康食品を販売。日本とニュージーランドを行き来し、5人の子どもを持つ父でもある。著書に『スリムな身体で美しい人はこう食べている』(中央公論新社)他多数。
オフィシャルブログ http://ameblo.jp/purenatural/
●『卵は最高のアンチエイジングフード』
三空出版 1,350円(税抜)
身近なスーパーフード、卵のアンチエイジング力を分かりやすく解説。卵の栄養を効率良く取れるレシピも紹介。












