なす 色よく仕上げたい時は鉄鍋で
夏に取れる野菜の「夏の実(なつのみ)」から「なすび」。関東の卵形、東海から関西の長卵形、関西以西の長なす、九州の大長なすなど地域独特の品種が。ほかに果肉がやわらかいので田楽や煮物に向く丸なす、詰め物をして煮たり焼いたりにピッタリの米なす、からし漬けなどにしやすい種なしの小なすも。
紫色のアントシアニン類の色素「ナスニン」は、鉄やアルミニウムに反応して青藍色になるので、色よく仕上げたい時は鉄鍋で。漬物には古いクギを入れると色鮮やかに。
切り口は空気に触れると変色するので、切る端から水に浸して。果肉がスポンジ状で油をよく吸収するため、植物油のリノール酸やビタミンEの摂取にも役立つ。身体を冷やす夏野菜の中でも特になすの作用は強いので、夏負けしそうな時に上手に利用して。
◆なすとピーマンのみそ炒め
〈材料・2人分〉
・なす………………………………5個
・ピーマン…………………………2個
・「AJINOMOTO サラダ油」…大さじ1
・「ほんだし」……………小さじ1/2
A・みそ……大さじ2
A・酒………大さじ1
A・砂糖……大さじ1
〈作り方〉
(1)なすはヘタを切り落とし、回しながら包丁を斜めに入れて、ひと口大の乱切りにする。ピーマンはタテ半分に切ってヘタと種を取り除き、ヨコ半分に切る。
(2)フライパンに油を中火で熱し、(1)のなすを入れて1~2分炒める。しんなりとしたら、(1)のピーマンを加えてサッと炒め合わせ、「ほんだし」をふり入れてまぜる。
(3)弱火にしてフタをし、3~4分蒸し焼きにする。
(4)小さめのボウルにAを入れ、よくまぜる。(3)のフタを取って中火にし、Aを加えて手早くからめ、器に盛る。
(レシピ=味の素kk「レシピ大百科」)