漢方ダイアリー:肌のブツブツが治らない!
◆10月10日(水)
このごろ気になるのは、吹き出物ができて赤く腫れて痛むこと。それに、目の周りが赤くかぶれてしまったこと。どうしてかしら。
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今年の夏は、連日35度以上の猛暑日が続き、体力の消耗も激しく、肌にもつらい季節でした。秋の便りを聞いても、肌は赤みを帯びて、ニキビや吹き出物、痒みを伴う発疹やかぶれなどができ、不安定な状態が続くという話をよく耳にします。
○肌は内臓の鏡
中医学では、肌は内臓の状態と密接な関係があると考えます。高温多湿の夏に続いて酷暑となっているこの秋は、体内に余分な熱が停滞し、熱毒を持ってしまった状態となっています。この熱毒の影響により、ニキビやかぶれなどの症状が肌に現れやすくなります。
熱毒対策としては、体内にたまっている熱を鎮め、熱毒のもととなっている老廃物を積極的に排出することです。これにより、炎症や熱を取り除き、ウイルスや細菌などにも感染しにくい肌を取り戻せるのです。これを清熱解毒法といいます。
○熱毒デトックスでさわやかな秋を
清熱解毒に昔からよく使われる食材には、緑豆、にがうり、きゅうり、もやし、緑茶、ミント、シソなどがあります。また、漢方でよく使われる植物では、金銀花(スイカズラ)や野菊花、蒲公英、紫花地丁(のじすみれ)、龍葵(イヌホオズキ)などがあります。薬膳の本場、中国の南の地方では、夏場の飲料として涼茶がよく飲まれています。涼茶とは、身体の熱や毒素を排出する作用のある植物をブレンドしお茶にしたものです。
普段の肌の手入れでは、まず、皮膚表面の熱感を取ることが重要です。洗顔後などに、紫根や苦参、母菊など熱を鎮める成分の植物エキスを配合したローションでパッティングやパックをすることをお勧めします。
この時期の吹き出物やかぶれなどは、夏の疲れが肌に出ているものです。漢方の清熱解毒法で、熱毒をすっきりデトックスして、さわやかな季節を楽しみましょう。
◆オススメは『五涼華』、『瑞花露薬用保湿ローション』
金銀花や野菊花などを配合した涼茶の一種『五涼華』。潤いを与えながら肌を安定させる『瑞花露薬用保湿ローション』。
◆東洋エクササイズ:美肌のためのツボ
足三里…むこうずねの外側、ひざの皿の下端から指幅3本分下。
合谷……手の甲側、親指と人差し指の間にある、骨のつけ根の手前の部分。
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指だけで押すのではなく、前屈みになりリズムをとって自分の体重をかけるように。