禁煙4人に1人が挑戦、半数以上は失敗 ノバルティスファーマ調べ
喫煙者たちへの風当たりが強まる昨今。06年は喫煙者の4人に1人が禁煙に挑戦し、その半数以上が継続を断念していたことが、ノバルティスファーマ(株)の「禁煙成功者vs敗者意識と行動の追跡調査06」で分かった。
調査対象は喫煙者7091人と、うち06年に禁煙を試みた1209人。
禁煙のきっかけは「7月のたばこ増税」と答えた人が約6割。だが挑戦者の53%がリタイア。そのうち1ヵ月ともたなかった人は52%にものぼった。
禁煙成功の手法としては「インターネットの活用」70%、「禁煙外来の受診」69%、「喫煙者を避けた」59%が高い成功率を示した。
インターネットの禁煙情報サイトは現在数多い。成功者の経験談や医師のアドバイスなどを掲載し、禁煙に挑む気持ちを保つのに役立つと人気。
また禁煙外来は、昨年4月の診療報酬改定で、医師による禁煙指導が保険適用になった。禁煙補助薬も昨年6月から保険適用となり、病院で処方されるニコチンパッチ(身体に貼るタイプ)などの利用が増えている。
しかし、まだ認知度は低く、喫煙者の7割が「禁煙外来」「禁煙補助薬」の保険適用について「知らない」と答えた。
晴れて禁煙に成功した人の7割超が、体調や生活・心理面での良い変化を実感している。体調面の変化では「タンがからまなくなった」、生活・心理面では「お金が節約できた」がトップだった。
ノバルティスファーマ(株)のサイトでは、「川柳でつづる新・禁煙法」としてニコチンパッチのしくみや生活の工夫を分かりやすく紹介している。
http://www.nicotinell.jp/patient/index.html