波動を高める生活学:酢
本格的な夏の到来を前にして、入梅など体調や気分を崩しがちな季節だ。ストレスや食生活の乱れなども含め、体質が酸性化しやすい。酸性に傾いた状態だと、疲れが取れず、いろいろな病気の元になる。
そこで今回は、酢をテーマに取り上げてみた。日本人には苦手な人が多い食品だが、酸性に傾いた体質を弱アルカリ性に改善してくれる、ありがたい食品でもある。
測定に使用したのは、市販の米酢。「血液不純物」の項目が+11という好数値を示した。これは、酸性のドロドロ血を浄化する作用に由来すると思われる。また、「疲労」や「食欲減退」の項目も良い数値となった。健康法として酢を飲んでいる人は、一種の目安として参考にしてほしい。
しかし通常、酢をそのまま飲むケースは少ない。そこでさらに、ワカメを酢あえにした場合の数値変化を追ってみた。
表に示されるように、ワカメ単体の数値が、酢あえにすることによってかなり変化した。項目によって差異があるが、全体に上昇しているのが分かる。「骨粗鬆症」に至っては、元々の酢やワカメ単体の数値を大きく上回る相乗効果が見られた。酢は食材の魅力を効果的に引き出す、名脇役でもあるらしい。
ちなみに、酢のきき過ぎた料理にほんの少し日本酒を加えると、酢の角が取れて味がまろやかになる。味の修正になり、風味も良くなるので、一度試してみてはいかがだろう。