薬膳は楽膳 毎日食べて細胞革命、玄米粥食のすすめ
中国には「お粥を食べていれば病気にならない(只将食粥到神仙)」という言葉がある。消化はいいし栄養バランスにも優れ、低カロリーで食べ過ぎ防止にもなる。二日酔いなどによる食欲不振や美容にも効果的。
特に、コメに具を炊き合わせた粥は、主食とおかずが合体しているので合理的。栄養過剰的現代人のぜいたくにおごった舌を堪能させる逸品だ。病める時はもちろん、日々の主食として取り入れて、体質改善・未病の予防に役立てよう。
◆粥は簡便で優れた健康食
『薬膳粥』セレクトのポイントは(1)材料の栄養価や効能をよく知ること(2)自分の体質・時々の体調を把握すること。少し寒いなぁと感じるときは、身体を温めるショウガを千切りにして添えてみたり、つけ合わせにも一工夫してみよう。
●温性
からだ、すっきり『小豆とハトムギのお粥』 むくみ・便秘がちな人に
利尿・解毒作用が高い小豆とハトムギは、体内の水分バランスを調節し、むくみや便秘を解消してくれる。味付けは、ほのかな甘みと香ばしさを生かしたヘルシーな薄味仕立て。
●涼性
おなか、すっきり『ひじきとゴボウのお粥』 便秘気味でニキビが出やすい人に
体内に余分な老廃物が溜まると、便秘やニキビの原因に。食物繊維を多く含むひじきやゴボウを、和風スープをベースに上等の昆布やかつおだしで煮込んだ、上品な薄味仕立て。
●平性
お肌、いきいき『イカとトマトのお粥』 肌を健やかに保ちたい人に
体内の新陳代謝の停滞は、シミや肌荒れの一因に。血を補うイカ、新陳代謝を促すニンニク・タマネギなどで体内活性化を図ろう。味はトマトベースでリゾット感覚の洋風仕立て。
●寒性
からだ、ポカポカ『かぼちゃと鶏肉のお粥』 手足や腰が冷えやすい人に
冷えは、血行不良とエネルギーの低下が一因。鶏肉はエネルギーと血を補い、かぼちゃは消化吸収力をおだやかに高め、血行を促進する。和風スープで煮込んだ、味わい深い逸品。
石井食品(株)の『YAKUZENシリーズ 薬膳粥』は、中国・五行理論の知恵を生かし、毎日の食事で自然に身体を整えるという考え方をもとに作られている。
主材料となるコメには、栄養価の高い発芽玄米(国内産コシヒカリ100%)を使用、また海水のミネラル成分が豊富な伯方の塩で味付けをしている。保存料・着色料・化学調味料は一切不使用。熱湯や電子レンジにて温めるだけで食べられるので、忙しい朝に最適。
●各1箱(2食入り)500円
販売方法=通信販売(購入総額2500円以上の場合、送料無料)
問い合わせ=石井食品(株)、フリーダイヤル0120・35・0558、FAX 047・435・0151
ホームページ=http://www.yakuzen-life.com
石井食品(株)のYAKUZENシリーズ『発芽玄米ごはん』は、パックごと熱湯で15分(電子レンジなら2分)温めるだけで、ほかほか発芽玄米ご飯の出来上がり。
●内容量170グラム・160円(食物繊維3.4グラム/トレー)
◆箸休め1 命の目覚め。最大パワーを発揮する発芽玄米
ビタミン・ミネラル・タンパク質・脂質・繊維を豊富に含む玄米は、単品でも十分バランスが良い食品。さらにその玄米を発芽させると、眠っていた玄米の酵素が目覚めさまざまな栄養素が増加する。外皮も軟らかくなり、炊きやすい。消化も良く、独特の甘みが出て冷めてもパサパサしない。
発芽玄米はグルタミン酸が変化したγ‐アミノ酪酸(ギャバ)を多量に含む。ギャバには、(1)血圧を下げる(2)血中コレステロールの上昇を抑える(3)動脈硬化を抑える(4)脳の血行を高めて脳への酸素供給を増加させる(5)腎臓の働きを高める‐といった効果が認められている。さらに活性酸素を除去するフェルラ酸やフィチン酸などの成分も多く含まれる。
◆箸休め2 中国・五行理論とは
中国では、この世界を構成するすべてのものを「木・火・土・金・水」の五つの性質に分類して考える。
例えば五行配当表で「木=肝」を読み解いてみると、関連の深い臓腑は「胆」、肝の栄養が不足すると「筋肉」のけいれんが起こりやすく、「目」が疲れやすくなる。また、肝の機能が亢進すると「怒」りっぽくなる。適量の「酸味」のある食べ物が「肝」を養う、となる。
中国でいう『五臓』は、西洋医学でいう内臓とは少し違い、より幅広い働き方をさす。五臓それぞれが互いに協力したり、抑制し合ったりしながら、生命を維持していると考える。
暴飲暴食や偏食で、何かが不足したり過剰に摂取したりすると、身体全体の調和を乱す原因になる。食材における五分類『五味』『五性』を考えながら食べ、「五つの力」がバランス良く作用し合う状態をキープしよう。
◆楽楽薬膳、お助けの一品~味付きの「薬膳粥」とも相性のよい、シンプルな粥菜レシピ
○「ちゃーたん(茶蛋)」
材料・1人分
・ゆで卵………………1個
・紅茶(烏龍茶・番茶でも何でもOK)…1カップ
・醤油………大さじ1/2
作り方
(1)濃いめにいれたお茶に醤油を加え、温める。
(2)殻をむいたゆで卵を(1)に入れ、そのまま冷ます。
(3)くし形に切り盛りつける。
★醤油の分量は、自分の身体と相談して。塩辛くすれば日持ちする。
○「たおちんさい(炒青菜)」
材料・1人分
・青梗菜………………1株
・アサリ(むき身)……60グラム
・ニンニク…1/2かけら
・鶏ガラスープ…大さじ1
作り方
(1)ニンニクはみじん切り、青梗菜は一口大に切る。
(2)鍋に油大さじ1を入れニンニクを炒め、青梗菜を炒める。
(3)塩・コショウ・酒各少々とスープを加え、アサリを炒め合わせて出来上がり。