健康トピックス:読者が作るみんなの新聞「日本老友新聞」
「日本老友新聞」という新聞がある。創刊は昭和29年(一九五四年)。以来四五年間、毎月一回発行してきている。一般紙並みの大判(ブランケット判)六ページの紙面は、読者からの投稿に紙面の多くを割いており、「読者が作る、みんなの新聞」を標榜している。短歌、俳句、川柳、都々逸、書道などで腕を競うのも、仲間づくりに役立っているようだ。
経営者が医師である点も大きな特徴。療養型病床群や有料老人ホームも運営している医療法人の会長みずから、毎号、高齢者の健康相談に応じているほか、医師、看護婦、管理栄養士なども登場して、高齢者特有の健康問題をあらゆる角度から掲載している。健康の問題こそが高齢者のQOL(生活の質)にとって最優先の問題であるとの見地に立って、新聞づくりを行っているという。
映画「生きる」でモスクワ映画祭のグランプリを受賞した新藤兼人監督、歌手の田端義夫(日本歌手協会会長)などが連載記事を書き、同世代の立場で読者を励ましているが、ファッションデザイナーの伊藤綾子が「老け込まないための知恵、暮らしの中におしゃれ心を」と呼びかけているあたりに、読者層の若返りを図ろうとする意図がうかがえる。
購読料は一カ月二〇〇円。一年分の前払いで、自宅へ郵送してくれる。
問い合わせ・申し込みは日本老友新聞社(〒一一三‐〇〇二四 東京都文京区西方一‐一五‐一〇、03・5689・7090)へ。