カエル先生のかんたんストレッチ「血行不良改善・予防のアイデア」

1998.12.10 39号 15面

秋の行楽シーズン、みなさんはどのように過ごされましたか? 食べ物がおいしく食欲も増す季節ですので、旅行中もできるだけ歩き回ることを心掛けたいものです。それはウエートコントロールだけでなく血行不良を改善することにもつながります。旅行中や寒い季節に心掛けたい、血行不良改善・予防のアイデアをお教えしましょう。

かくいう私もつい先日、血行不良でつらい思いをしたばかりなのです…。夫の仕事に同行し、二○日間ほどアメリカに滞在しました。この旅は行楽…どころではなく、くる日もくる日もアメリカ国内を飛行機と自動車でひたすら移動する強行軍でした。歩くための時間を意識して作らなければ、一日中歩かずじまい。

日に日に足がむくみ靴がきつくなり、モモの裏、つま先にしびれを感じるようになりました。挙句の果てにヒザの裏、くるぶしの下に道路地図状に血管が浮き上がり、足全体が寒々しい紫色と化してしまったのです。ショック!!。典型的な運動不足による血行不良に陥った情けないスポーツインストラクターは、下半身血行改善計画に乗り出したのでした。

下半身の血行不良は冷えだけではなく、運動不足も原因の一つとなります。足の末端まで送られた血液は心臓から遠いため、心臓のポンプの力では心臓に戻ることができません。血管の周囲の筋肉の動きに助けられて上へ上へと押し上げられるのです(乳しぼりの要領と同じです)。なかなか運動ができない…という時も末端から心臓に向かって血液の流れを助けるようにマッサージするだけでも身体が楽になります。

血行不良改善・予防のアイデア

(1)車内・機内では座ったままで過ごさない。通路を歩く(例えば、用もないのにトイレに二回以上行ってみるとか)

(2)末端から心臓に向かってマッサージ(クリームオイルをつけるとやりやすい)

(3)足の裏に鷹の爪を貼る(種を抜かないと、靴下の中が種だらけになって不快です)

(4)湯につかる(マッサージも一緒にどうぞ)

(5)足湯(バケツに湯を入れ足だけつかる。塩を入れるとさらに効果的)

(6)その場足踏みor青竹踏み(一五~二○分ほどやると効果的です。ホテルの部屋でもできます)

旅の後半は、心して、できるかぎり歩き回ったり、入浴はシャワーだけでなくお湯につかるようにして過ごしました。おかげで、夫につけられたあだ名は、「なんちゃってスチュワーデス」(機内を歩いてるくせにお給仕しない)と「アシカ」(水槽がないと元気がなくなるから)。でも、なんと言われようと皆さんも、むくみを解消して、楽しく楽に過ごしましょう。

(スポーツインストラクター 敦代・T・ノーマン)

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